米Google(グーグル)は2020年11月12日、鼻歌(ハミング)による楽曲検索機能「Hum to Search」に関する日本の報道陣向け技術説明会を開催した。同機能は2020年10月に提供開始。現在、Android端末の「Google」「Googleアシスタント」アプリで利用できる。近日中にiOSにも対応する予定だ。

鼻歌検索機能「Hum to Search」の概要
(出所:米Google)
[画像のクリックで拡大表示]

 マイクに向かって鼻歌を十数秒程度歌えば、該当する楽曲を検索できる。歌詞を知らなくても、耳に残ったうろ覚えの楽曲の曲名を知ることができる。ただし、CDなどのスタジオ録音音源と同等のメロディーを鼻歌でうまく再現できる人とそうでない人がいる。Krishna Kumar(クリシュナ・クマール)シニアプロダクトマネージャーは「顔認証をするのに顔写真ではなく顔のイラストを使うのに似ていて、開発の難度は高かった。歌詞が含まれる歌なら情報量が多く検索しやすいが、鼻歌は情報量が少ない」と話す。

Krishna Kumar(クリシュナ・クマール)シニアプロダクトマネージャー
(出所:米Google)
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで、1つの楽曲について、スタジオ録音音源だけではなく歌声、鼻歌、口笛など多様な音源を収集し、機械学習によって検索データベースを構築した。この際、伴奏や声質といったメロディー以外の要素を排除して数列化し、学習させる。学習の精度を上げるために、Google社員も鼻歌を録音して協力したという。ユーザーがAndroid端末のマイクで鼻歌を歌うと、これも同様に数列化し、膨大な楽曲を学習させたデータベースと照合して結果を出す仕組みだという。