JR東日本は2020年12月22日、東北新幹線で「リモートワーク推奨車両」の実証実験を2021年2月に実施すると発表した。営業運行中の車内でWeb会議を認めるなどして、新型コロナウイルス禍に伴う乗客の働き方の変化に対応したい考えだ。

 2021年2月1日~26日の平日に、東北新幹線で1日4~5往復の列車について、1両を「リモートワーク推奨車両」とする。一般の座席では携帯電話などによる音声通話を認めていないが、推奨車両の座席では携帯電話の利用やWeb会議も認める。また、推奨車両では横並びの5席のうち3席だけを着席可能とし、隣席に人が居ない状態として乗客が仕事に集中しやすい環境を整える。推奨車両の座席は通常の自由席と同じ扱いで、乗客は空席があれば追加料金なく座席を利用できる。

 このほかJR東日本は、推奨車両の乗客にモバイルルーターを貸し出すなど、乗客が働きやすいツールを提供する予定。実証実験中の利用者にアンケートを採り、乗客の利用動向や課題、要望などを洗い出す。実証実験の結果を基に、「移動中の車内においても快適に仕事ができる新幹線オフィスの検討を進め、新たな働き方の実現を目指す」(プレスリリース)としている。

 JR東日本は2020年11月にも、東京都内の駅に停車した特急車両をリモートワーク用として開放するという実証実験を展開している。