AI(人工知能)関連のソフトウエア開発を手がけるエクサウィザーズは2021年12月23日、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。顧客企業のAI導入やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を中心に、まずは国内市場へさらに注力する。

 AI活用に向けたコンサルティングからシステムの企画、開発、運用などを広範に展開している。顧客企業は金融や保険、ヘルスケア、製造業、エネルギー、物流、人材など多岐にわたる。石山洸社長は「マルチセクターこそAIビジネスの本質」と話す。

 幅広い領域で蓄えてきたデータやアルゴリズムを自社の製品・サービス開発にも生かす。例えば介護・医療の分野では、音声入力により介護スタッフの間接業務を効率化するアプリや、歩行動画から対象者の転倒リスクを解析するアプリなどを提供している。大企業向けのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)とコンサルティングなどを組み合わせた「AIプラットフォーム」事業により業界ごとの課題解決のノウハウを培い、それをSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)による自社サービスの開発に活用するというサイクルを上場後も続け、事業規模の拡大を図る。

 初値は1030円で、公開価格1150円を約10%下回った。石山社長は「出だしという意味では、(全体的に事業環境が)厳しい中で一定の評価はいただいている」と話した。同日の終値は1075円だった。

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