米デルテクノロジーズ(Dell Technologies)は2019年11月、自律型のインフラ製品「Dell EMC PowerOne」を発表した。同社製のサーバーやストレージ、ネットワーク製品などのコンポーネントをあらかじめラックに搭載し、構成情報を設定した上で提供する。コンポーネント全体を管理する「PowerOne Controller」が構成や設定、ライフサイクル管理などを自動で行う。

 PowerOneを構成するコンポーネントは、サーバー「PowerEdge」、ストレージ「PowerMax」、ネットワーキング「PowerSwitch」、データ保護の「PowerProtect」、および米ヴイエムウェア(VMware)の仮想化製品である(図1)。

図1●Dell Technologiesの製品だけで組み上げた「Dell EMC PowerOne」
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 PowerOneの自律運用を担うのが、新たに開発した「PowerOne Controller」が内蔵するオートメーションエンジンだ。各種コンポーネントの構成設定、プロビジョニング、ライフサイクルの管理などを行う。

 PowerOneの異常を検知し、是正する機能も備える。「あらかじめテストで良いステータスの情報をデータベースに集めておく。PowerOneのステータスを監視し『悪いところがある』と判断したら、自動でリソースを増やすなどで対処する」(デルテクノロジーズのピート・マンカ SVP&GM CI&ソリューションズ)。

 PowerOneの提供を通じ、デルテクノロジーズは運用管理者がデータ活用といった戦略的ビジネスへ役割をシフトできるよう支援したい考えだ。同社によれば、管理者は「目標とするタスク」を指示すれば、PowerOneが自ら必要なリソースを計算しアサインする。

 「これまで手作業で行っていたタスクの98%を削減できる」。デルテクノロジーズのジョン・ローズ プレジデント&CTOがこう語るように、PowerOneを使った運用作業やリソースの手当ての自動化により、運用管理者をこれまでの繰り返し作業から解放する狙いがある。

従量課金制で提供

 PowerOneの発表に合わせ、同社のサーバーやストレージ、PCなどを従量課金制で提供するサービス「Dell Technologies on Demand」も発表した。これまでのストレージに加えて、サーバー「PowerEdge」やPowerOneも従量課金制で利用可能である。

 Dell Technologies on Demandでは、「Pay as You Grow」「Flex on Demand」「Data Center Utility」という3種類の支払いモデルを用意した。Pay as You Growは、これから構築するシステムのビジネスへの貢献度合いを加味するもので「6カ月後にカットオーバーするようなシステムのリソース調達に向く」(デルテクノロジーズのエリック・ライクマン氏)という。

 Flex On Demandはストレージの場合、基本容量に加えて変動による増加分を支払う。Data Center Utilityは実際に利用したリソース量をモニタリングし、それに応じて月額で課金される。