PowerPoint for the web(以下、Web用PowerPoint)には、発表者が共有したQRコードやリンクURLからモバイルデバイスなどでプレゼンテーションを表示させるための「ライブプレゼンテーション」の機能が用意されている。
環境に依存せずに表示できるため、テレワーク時のプレゼンテーションにも最適だ。さらに、参加者の評価をFormsで集計することもできる(図1)。今回は、この「ライブプレゼンテーション」を紹介する。
ライブプレゼンテーションを利用する
利用するには、まず、組織のMicrosoft 365アカウントでサインインし、Web用PowerPointで、ライブプレゼンテーションをするファイルを表示する。「スライドショー」タブの「ライブプレゼンテーション」の▼をクリックし、表示するユーザーを「自分の組織内のユーザーのみ」または「すべてのユーザー」のいずれかを選択する。
ここでは、Microsoft 365の組織内のユーザーに対してのみに限定するために、「自分の組織内のユーザーのみ」をクリックする(図2)。あらためて、「ライブプレゼンテーション」をクリックするか、右上の「プレゼンテーション」の▼から「ライブプレゼンテーション」をクリックする。
なお、この機能は、執筆時点ではWeb用PowerPointのみで、デスクトップ版アプリでは利用できない。
QRコードの画面が表示される。参加者には、この画面を共有したり、URLのリンクをコピーしたりして知らせる。QRコードを画面でスキャンできる場合は、スキャンする。今回は、iPhoneを利用して、QRコードをスキャンした(図3)。
参加者側のiPhoneで、QRコードをスキャンすると、Microsoft 365にサインインする画面が表示される。Microsoft 365のアカウントでサインインすると、自動的にライブプレゼンテーションの画面が表示される。
発表者側の画面には「○が参加しました」と表示される。この画面の右下にある「スライドを表示する」をクリックする(図4)。
発表者側の画面にスライドが表示されると、参加者のiPhone画面にも同じスライドが表示される(図5)。発表者側がマイクを使って話している場合は、iPhone画面にはその内容が文字で表示される。