前々回、米GEが1980年代後半に全社規模で導入した「ワークアウト(Work-Out)」の解説をスタートさせた。

 前回は、ワークアウトの3ステップのうちの「対話」によって、部署間などにある「境界線」を越えることの意義を解説した上で、対話の体験の場である「グループワーク」によって、以下の5つのポイントを社内に展開していくことを説明した。

  1. ゴール設定:目標および成果物(決めること)を測定可能な形にする
  2. 役割と責任:チームにおける各自の役割と責任の合意を得る
  3. プロセス:ワークアウトの効果的な進め方
  4. ツール:アイデア出しから優先順位付けそして合意形成を支援するツール類
  5. 提案と承認:スポンサーへテーマの解決策を提案し承認を得る

 今回は、「対話」の3.プロセス:ワークアウトの効果的な進め方を解説する。これからワークアウトを実践しようとするリーダーに有効なノウハウがたくさんあるはずだ。その中で使うアイデア出しから優先順位付け、そして合意形成を支援するツール類は4.ツールで説明する。

(出所:123RF)

3. プロセス

 今回ようやく、ワークアウトの最初のイベントであるグループワークの解説に突入する。前々回の「準備」で、ワークアウトのテーマを決め、メンバーを選定しているので、グループワークは集まって話し合うだけの場のように見えるかもしれないが、そんなに軽いものではない。

 グループワークでは、対話を以下の4つのプロセスで進めていく。グループワークという体験の場で、最適なツールを選び、正しく使いこなし、参加者に自身の役割と責任の遂行の重要性を伝えることで、ワークアウト全体の成功率を高めようとしているのだ。

1)イントロダクション・・・参加メンバーに開催目的と全体の流れをシェアし、グランドルール *1を決め、アイスブレークでウオーミングアップする
2)アイデアを量産する・・・あらかじめ決めておいたテーマに従って、できるだけ多くの問題解決のアイデアを付箋に書き出す
3)アイデアを絞り込む・・・アイデアを絞り込んで具体的な解決策を提案し合い、優先順位を付けてメンバーの合意を形成し決定する
4)行動計画を立案する・・・合意した解決策を、具体的に実行可能な行動計画にまで落とし込みスポンサーへの提案を準備する

*1 英語で書くと「Ground Rules」のためそのまま読むと「グラウンドルール」になるが、一般には「グランドルール」と呼んでいるので本稿もそれに倣う

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