米GEが1980年代後半に全社規模で導入した「ワークアウト(Work-Out)」解説は、今回で4回目となった。ワークアウトの全体像が分かるマップを作成したので、どこまできたかを確認していただきたい(図)。
これで全体像を見渡せただろうから、これからの進め方を確認しておこう。
前回の「1)イントロダクション」では、グループワークの参加者に講義をすることなくグランドルールの作成やアイスブレークをいきなり体験してもらった。この進め方を見て、参加者はこれから何をするのかという流れを感覚的につかんだはずだ。
実はこうしたイントロダクションの構成は、グループワークを繰り返した経験から導き出したものだという。初っぱなから何十枚ものスライドで「グループワークとはなんぞや?」のような座学を一方的に始めてしまうと、参加者の集中力は途切れがちになる。さらにその後のグループワークでは、各自が講義メモをいちいち見なければ何をするのかが分からず右往左往することが多かったという。
今回の「2)アイデアを量産する」でも、参加者に必要な環境やプロセス、道具の使い方を身につけてもらうことを狙っている。グループワークを受けて、職場に戻った参加者が自分だけでワークアウトを実行できることを目指している。

(出所:123RF)