今回も前回に引き続き、調査会社の米シナジーリサーチグループが2019年6月27日に公表した「Enterprise SaaSの市場予測と事業者シェア」と呼ぶ調査結果を基に解説する(リリースのURLは、https://www.srgresearch.com/articles/saas-spending-hits-100-billion-annual-run-rate-microsoft-extends-its-leadership)。

(提供:123RF)

 前回の記事では2019年第1四半期のエンタープライズ向けSaaS(Software as a Service)市場で17%のシェアを得た米マイクロソフトが首位となり、以下は米セールスフォース・ドットコム、米アドビ システムズ、欧州SAP、米オラクルが続いたことを整理した。

 上位5社に続いた10社のことをシナジーは「Next 10」と呼び、この10社が市場の約26%を占めているとした。Next 10の中には米シスコシステムズや米IBMなども名を連ねているが、シナジーは「米グーグル、米ServiceNow、米ワークデイ(Workday)が高い成長率である」と指摘している(編集部注:社名のアルファベット/カタカナは日本法人の表記にそろえた)。

上位5社を追う新興のクラウドネイティブ事業者

 シナジーリサーチグループでは、エンタープライズSaaSの市場を形成するベンダーを大きく三つにグループ分けしている。

 一つめのグループは、前回の記事で紹介したマイクロソフトやSAPなど「伝統的なエンタープライズ向けソフトウエアベンダー」である。

 二つめのグループが新興のクラウドネイティブ事業者で、ServiceNowやワークデイのほか、カスタマーサポート用ソフトを手がけるZendeskやソフト開発などのプロジェクト管理ソフトを提供する豪アトラシアン(Atlassian)、データ解析ソフトを提供する米Splunkなどを挙げている。

 ServiceNow は、ITの運用プロセスや標準化などの「ITサービスマネジメント(ITSM)」分野で成長し、高いシェアを得ている。同社はサービスマネジメントのモデルを、カスタマーサービスやビジネスマネジメント、セキュリティオペレーションへと拡大し、業務システムを一元化したSaaSとして提供している。

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