第5世代移動通信システム(5G)への注目が日増しに高まっている。2019年4月には、米国や韓国の通信事業者が5Gの商用化サービスを開始している。

 日本国内の2019年9月後半以降の動きを見ると、まずNTTドコモが9月20日に、2020年春開始予定の5G商用サービスと同じネットワーク装置や周波数帯を利用した「5Gプレサービス」を開始した。KDDIも9月30日に、2020年3月の5G商用サービス開始に向け、5Gの周波数帯と商用装置を使った基地局を設置し、電波を発射した。

 米ガートナーが2019年8月29日に発表した「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」で5Gは、「『過度な期待』のピーク期(Peak of Inflated Expectations)」に位置づけられている(図1)。ほかにピーク期に位置づけられた技術としては、バイオチップ、AI PaaS、エッジアナリティクスなどが並んでいた。

図1●先進テクノロジのハイプ・サイクル:2019年
出所:ガートナー 2019.8(米国発リリースの日本語訳)
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 ガートナーは5Gの市場が本格的に立ち上がるまでには2~5年かかると見ている。今後の国内通信事業者による具体的なサービス提供スケジュールによって、その期間は変動するだろう。

5Gインフラ市場の成長は2021年か

 調査会社のIDC Japanは2019年8月27日に、「5Gサービス用ネットワークインフラストラクチャに関する市場予測」を発表した。

 IDCは2020年の日本での商用サービス開始に向けて、2019年から5Gサービス向け投資が本格化していくと見ている。国内5Gネットワークインフラストラクチャ市場は2023年に3999億8900万円に達すると予測していた。

 IDCは現在の市場の高揚感を踏まえつつも、5Gサービスの展開速度は緩やかになると予測している。特にサービス開始当初の5Gサービス向けインフラの整備は、限定的なエリアにとどまると見ている。

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