参議院選挙(第25回 参議院議員通常選挙)が2019年7月21日に行われた。その結果はともかく、選挙戦の最中には、テレビをつけると各党の代表が討論していた。討論自体も大切だが、この場はテレビカメラの向こう側にいる視聴者に決裁を仰いでいるのだと思った。番組の時間は限られていて各代表の発言の機会が少ない中、決裁者である視聴者に伝えたいことを理解してもらうのが最も重要である。

 届けたい思いを、持ち時間内で抜けなく、分かりやすく話さなければならない。このためには入念な事前準備が必要不可欠だ。これは企業の決裁会議と同じである。選挙も会議も、抜けのない準備をし、分かりやすく説明する。これにより、決裁者の理解を深めることができ、それが承認につながる。

 第2回のコラムで、「決裁の場に報告者はプライドをかけて臨み、決裁者はそれにふさわしい心構えで受ける。社内といえども甘えは許されない真剣勝負の場である」と述べた。また、第26回のコラムでフロントローディングの大切さを取り上げた。「フロントローディングとは、それぞれの仕事のステップにおいて、最初の段階に負荷をかける」ことを意味する。例えば、目標値を達成する具体的な活動は大切だが、それ以上に目標値の設定段階の取り組みがより重要だということであった。

 平たく言うと準備が大切なのである。「仕事は準備が8割」なのだ。決裁会議にプライドをかけて臨むとは、準備を大切にするということだ。

 今回は、「決裁会議の準備」を取り上げる。

 量産設計段階で避けて通れない決裁会議は3つある。構想設計から詳細設計へ移行する節目に持たれる会議(以下、1次決裁会議)と、詳細設計から生産準備段階へ移行する節目の決裁会議(2次決裁会議)だ。もちろん、生産準備段階から生産開始へ移行する節目となる会議(3次決裁会議)も忘れてはいけない。

 こうした節目の決裁会議の中で、1次決裁会議の場へ準備する資料を取り上げる。

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