事業のデジタル化が進む中で、企業のIT部門には、老朽化した既存システムやセキュリティー、人材などさまざまな課題への対応が求められている。本特集では日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が実施した調査結果をまとめた「企業IT動向調査2019」を基に、2019年度の企業ITをめぐる重要テーマを5回にわたって紹介する。
企業IT動向調査2019
目次
-
21年以上前のオンボロ基幹系を使う企業が2割超、迫る「2025年の崖」
「企業IT動向調査2019」では、基幹系システムやマスターデータの整備状況について調査した。基幹系システムやマスターデータの整備が進んでいる企業もあるが、そうでない企業も少なからず存在することが分かった。
-
IT部門に忍び寄る老化リスク、「40~50代が過半」の企業は約4割
日本情報システム・ユーザー協会は「企業IT動向調査2019」において、IT人材に関して調査した。その結果を基に、IT人材の増減傾向や、IT部門におけるシニア活用の状況について見ていこう。
-
RPAが企業に急浸透、先行するのは「導入済み5割」のあの業種
日本情報システム・ユーザー協会が実施した「企業IT動向調査2019」では、30種類の新規テクノロジーやフレームワークを示すキーワードを取り上げ、それぞれの導入状況や注目度を調べた。この1年で、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が急速に進んでいる状況が明らかになった。
-
デジタル化に取り組む企業の多くが悩む3大課題はこれだ
デジタル化に取り組んでいない企業は、もはや少数派になっている。日本情報システム・ユーザー協会が実施した「企業IT動向調査2019」からは、デジタル活用による事業変革の取り組みが国内で加速している実態がうかがえる。
-
日本企業のIT投資が過去10年で最高水準の伸び、その意外な理由
日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が実施した「企業IT動向調査2019」を基に、2018~2019年度のIT予算動向を解説する。2018年度の「計画」を見ると、回答企業の約半数(52.2%)が2017年度よりも増加したと回答した。