デジタル化による事業モデルの変革をはじめ、IT活用による働き方改革や生産性向上の取り組みが求められている。そんな中で企業のIT部門はどのようなテクノロジーに期待しているのか。また実際にどんなテクノロジーを導入しているのか。

 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が実施した「企業IT動向調査2019」(概要は末尾)では、30種類の新規テクノロジーやフレームワークを示すキーワードを取り上げ、それぞれの導入状況や注目度を調べた。

 調査では、この1年でRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が急速に進んでいる状況が明らかになった。

RPAが大幅に伸びる

 まず、30種類のキーワードの普及率を見ていこう。ここでは「導入済み」「試験導入中・導入準備中」「検討中」の合計を「普及率」とし、30%以上を「普及率高」、合計値が10%~30%を「普及率中」、合計値が10%以下を「普及率低」に分類した。

新規テクノロジーやフレームワークの導入状況
(出所:日本情報システム・ユーザー協会、以下同じ)
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 「導入済み」の割合に注目すると、大きい順にパブリック・クラウド(SaaS)、パブリック・クラウド(IaaS、PaaS)、モバイルデバイスマネジメントが上位に並んだ。それぞれ55.3%、48.4%、40.3%の企業が導入済みだ。

 この3項目が上位3位を占めているのは前年調査と同じだが、パブリック・クラウド(IaaS、PaaS)とモバイルデバイスマネジメントの順位が入れ替わった。クラウドが一段と普及していることがうかがえる。

 前回に比べて大幅に伸びたのがRPA。「導入済み」は前回の5.0%から17.5ポイント伸び、22.5%になった。「試験導入中・導入準備中」「検討中」まで合わせた割合は全体で3位と、前回の11位から8ランクアップしている。作業を自動化することで業務効率向上を狙う企業の期待がうかがえる。

 今回の調査から追加したビジネスチャットも、「導入済み」は20.4%とRPAとほぼ同じ水準である。「試験導入中・導入準備中」「検討中」まで合わせた割合も、全体で9位となった。

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