顧客企業に提案する前にまず自社で実践──。働き方改革に役立つITやデジタル技術を手掛けるベンダーが相次ぎ自社の働き方改革を推し進めている。NECネッツエスアイはWeb会議ソフトやクラウドを活用してコミュニケーションの促進や仕事の効率化に取り組んでいる。

 「社内外の人たちとコミュニケーションを重ねて新しい商品やサービスを作り出せる環境をつくり、デジタル技術の活用によって企業のビジネスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めてイノベーションを巻き起こそう」。こんな目標を掲げて社内の働き方改革を進めているのがNECネッツエスアイだ。

NECネッツエスアイの本社オフィスの様子
(出所:NECネッツエスアイ)
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 同社は昨年の2月、共創を促すために東京・飯田橋の本社オフィスをリニューアルした。机や椅子を置くスペースをまとめて、社員が行き来しやすいように移動スペースを広く確保した。パーティションや書棚などを無くして広々とした空間をつくり上げた。オープンな雰囲気でアイデアを出せるように打ち合わせ用スペースも広く設けた。

 そんなオフィススペースで目を引くのが大型ディスプレーだ。同社が提供している米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom Video Communications)のWeb会議ソフト「Zoom」を使い、本社オフィスの別フロアや他拠点の様子を映し出している。映っている他拠点の社員がすぐそばにいるような感覚を得られる。

オフィス内の大型ディスプレー。Web会議ソフト「Zoom」で他のフロアや他拠点の様子を映し出す
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 カメラやマイク、スピーカーも用意しており、ディスプレーに映る社員に自然に話しかけて会話を始められる。「意思決定がタイムリーにできるようになった」と高橋友之エンパワードオフィス推進本部第一コンサルティンググループコンサルティング推進担当課長は話す。

 Zoomは大型ディスプレーだけでなく、社員が業務で利用するノートPCやスマートフォンからも使えるようにした。「Zoomは操作が簡単なこともあり社員に広く受け入れられている。独自の通信データの圧縮技術を採用していることもあり、音声や映像の質が高い。様々な場面で活用している」(高橋担当課長)。

 例えば出張中の社員が新幹線での移動中、社内の打ち合わせにZoomで参加したり、仕事上の判断を仰ぐため、国内拠点にいる社員が海外出張中の上司にZoomで相談したりしている。特に海外にいる上司との打ち合わせについては「上司の帰国を待たずに判断を仰げるようになり、仕事が滞る事態を無くせている」(高橋担当課長)という。

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