すべてのモノがネットワークにつながるIoT時代、IT技術者ならネットワークに関する基本的な知識は不可欠だ。そこで本特集では日経NETWORKの過去記事を再編集。全12回で基本的なネットワーク技術を分かりやすく解説する。

 前回、「IPパケットを使った通信では、送信元や宛先にIPアドレスを使い、それはネットワークにおける住所のようなもの」と説明した。今回は、そのIPアドレスについて深く掘り下げていこう。

 4個の数字の羅列に見えるIPアドレスが、どのようなルールに従っているのか、IPアドレスの例で「192.168.」から始まるものがなぜよく使われるのか、IPアドレスとセットでよく目にする「サブネットマスク」とは何か──について、順番に説明していく。

それぞれの数字は0~255 全体で32ビットのアドレスを表す

 IPアドレスは、IPを使ったネットワーク(IPネットワーク)につながった「ホスト」に割り振られる。ホストとは、パソコンやルーターといったネットワーク機器のことだ。

 ネットワークにつながったWindowsパソコンであれば、コマンドプロンプトで「ipconfig」と実行するとそのIPアドレスが表示される。「IPv4アドレス」から始まる行にある「192.168.1.20」といった4個の数字の組み合わせである。

 このようなIPアドレスの表記を「ドット付きの10進表記」と呼ぶ。4個の各数字は必ず0~255の範囲に入る。

 範囲が決まっているのは、IPv4ではIPアドレスのデータ長が32ビットと決まっているからだ。ドット付きの10進表記は、32ビットのアドレスを8ビットずつ区切って、それぞれを10進数で表記している。

 ビットとは、コンピューターが処理するために用いる0と1だけで構成されたデータ(2 進数)のけた数を指す。1ビットのデータは、「0」か「1」。2ビットであれば、2進数で「00」「01」「10」「11」の4種類になる。

 8ビットのデータは、最小「00000000」から最大「11111111」までの256個である。つまり8ビットのデータを10進数で表記したら0~255になる。逆に、「192.168.1.20」というIPアドレスを2進表記すると「11000000101010000000000100010100」となる。

IPアドレスの10進表記と2進表記
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 上図に示した10進から2進へ、2進から10進へ変換する方法は覚えておこう。後述するネットワークアドレスなどを求める際に必要となるからだ。

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