すべてのモノがネットワークにつながるIoT時代、IT技術者ならネットワークに関する基本的な知識は不可欠だ。そこで本特集では日経NETWORKの過去記事を再編集。全12回で基本的なネットワーク技術を分かりやすく解説する。

 本特集ではこれまで、ネットワークの基本となるIP、TCPといったプロトコルをはじめ、ルーターやスイッチといったネットワーク機器の役割、名前解決を解説してきた。最終回となる今回は、インターネットを利用する上でなじみの深い通信プロトコルHTTPを取り上げる。

 HTTPは、テレビや新聞といった広告にあるURLの中で見かける機会が増えた。「http://tech.nikkeibp.co.jp/」のようにURLの先頭部分に記述される。これはスキームを表している。スキームとは、指定されたリソースにアクセスするための手段のこと。このURLは、tech.nikkeibp.co.jpドメインにHTTPでアクセスするように指定している。

 では、HTTPはどのように使われ、その仕組みはどうなっているのだろうか。

ブラウザーとサーバーが話すときの決まりごと

 最初に、HTTPが使われるシーンを見ていこう。

 Webブラウザーを使ってWebページを表示するには、アドレス欄にURLを入力してEnterキーを押す。するとWebブラウザーは、OSの標準機能であるリゾルバーにURLに含まれるドメイン名の名前解決を依頼する。

 リゾルバーはDNSの仕組みを使ってドメイン名に結びつくIPアドレスを探し出す(この仕組みは前回までで解説した)。Webブラウザーは、その結果を使ってWebサーバーと通信してWebページを表示する。

WebブラウザーとWebサーバーはHTTPで通信する
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 HTTPは、この流れの中でWebブラウザーとWebサーバーとのやりとりで使用する。

 HTTPの基本的な動作は単純で、Webブラウザーが送り出したHTTP要求と呼ばれるメッセージに対して、WebサーバーはHTTP応答のメッセージを返すだけだ。メッセージは、TCPパケットで送る。

 HTTP応答には、HTTP要求の中で指定されたファイルのデータを含む。このとき、ファイル一つに対してWebブラウザーとWebサーバーはメッセージを1往復やりとりする。

 なお、HTTPはWebページを表示する専用のプロトコルではない。例えば、HTTPを使ってファイルを管理する仕組み「WebDAV」がある。WebDAVは、ファイル共有などのサービスを提供するときに使う。

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