すべてのモノがネットワークにつながるIoT時代、IT技術者ならネットワークに関する基本的な知識は不可欠だ。そこで本特集では日経NETWORKの過去記事を再編集。全12回で基本的なネットワーク技術を分かりやすく解説する。

 「気になる製品の仕様をWebで検索する」「共有サーバーからファイルをダウンロードする」「待ち合わせ場所をメールで連絡する」──。普段よく行っているこうした作業は、すべてコンピューター同士の通信によって成り立っている。

 この通信は、コンピューターをはじめルーターなどのネットワーク機器、Webやメールなどのサーバー、これらを結ぶケーブル、アクセス回線など、ネットワークを構成するさまざまな要素がそれぞれの役割を果たすことで実現できている。

 今回から始まる「図を見て学ぶネットワークの基礎」は、コンピューター同士が通信する際のしくみを理解することを目標にしている。ネットワークを一から勉強する人に向けて、なるべくわかりやすい例えや図を使いやさしく解説していく。

 既にネットワーク管理者として活躍されている方には、知っている内容ばかりかもしれないが、知識の再確認やネットワーク初心者に教えるときの材料に使ってほしい。

 今回は、ネットワークのしくみを理解する第一歩として、コンピューターのアプリケーションを操作し、その内容がネットワークを介して相手に届くまでの大まかな流れを見ていこう。

データを詰める箱「IPパケット」

 インターネットをはじめ、会社や家庭のLAN、通信事業者のネットワークなど、ほとんどのネットワークでは通信プロトコルに「IP」が使われている。通信に詳しくない人でも、IPという名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。

 IPはインターネットプロトコルのこと。「プロトコル」というと難しく聞こえるかもしれないが、簡単にいえばお互いにデータをやりとりするために決めたルールのことである。

 IPでは、コンピューター同士のデータのやりとりに「IPパケット」を使うと定めている。IPパケットは、例えて言えばデータを入れる箱のようなもの。Webブラウザーやメーラー、ファイル共有ソフトなどのアプリケーションが作り出した通信データは、すべてIPパケットという箱に詰めて送られていると考えてよい。

IPパケットを使って通信する
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