DX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトを上手に推進するには、従来型システム開発とは異なるノウハウが求められます。中でも重要なものの1つが、「DXプロジェクトではユーザーに要件を求めてはならない」ことです。

 DXプロジェクトでは、システムを開発するに当たって2つの要求・要件を定義する必要があります。新規に開発するシステムで実現するサービスの要求・要件と、そのサービスの運営に必要な業務の要求・要件です。

 基幹系システム開発では、既存の業務プロセスをシステム化することが主たる目的のため、業務要求・要件のみを決めれば事足ります。これに対してDXプロジェクトの場合、新規事業など全く新しい取り組みのため、業務が先にあるわけではありません。

 まず「何をしたいのか」というサービス要求があり、そのサービスを実現するためにどんな業務を行うのか、という順で定義していきます。

基幹システム開発とDX開発の、要件定義プロセスの違い
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PMに求められる3つの行動

 では、サービス要求や業務要求の整理作業にPM(プロジェクトマネジャー)やリーダーはどう関わるべきでしょうか。サービス要求や業務要求を決めるのはユーザーだからただ待っていればいい、という発想ではDXプロジェクトは決してうまくいきません。

 DXプロジェクトでは、ユーザー側に新規サービスの企画経験者がいることはまれです。ましてやAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)といった新技術を用いたサービスの企画については、なおさら少なくなります。

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