10ギガビットイーサネット(10GbE)は、最初の規格の標準化完了から15年以上経過し、LANスイッチなどの対応製品の価格がかなり下がってきた。社内ネットワークへのギガビットイーサネット(GbE)の導入から約10年が過ぎ、10GbEへの更改を検討する企業が増えている。本特集では10GbEの導入や運用のポイントなどを紹介する。

 今回は、主にトラブルを防止する観点から、10ギガビットイーサネット(10GbE)によるネットワーク構築・運用のポイントについて解説する。

見落としやすい排熱とライセンス

 10GbE対応LANスイッチの選定時に見落としやすいのが排熱とライセンスである。

 スイッチの機能・性能・世代などによるが、10GbEはギガビットイーサネット(GbE)よりも排熱が多い傾向にある。このため、フロアスイッチなどの設置場所に空調がなかったり弱かったりする場合には注意が必要である。通常より適用温度の範囲が広い製品を選定するか、設置場所を見直す必要がある。

 データセンターなどではエアフローの方向が決まっている。こうした場所に導入する際には、排気の方向を前面か背面か切り替えられる機種を選定することで、空調効率を上げられる。

排気の方向を変更できるスイッチ
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 製品によっては、ライセンスを投入することで、10GbEや25ギガビットイーサネット(25GbE)の速度が有効となる「ポートライセンス」を採用している。ライセンスが不足しているポートについて、リンクアップしない製品や、ライセンスを投入して初めて上位の速度が出る製品など様々な実装がある。これらの製品を使用する場合、使用するポートと速度に応じたライセンスを併せて購入する必要があるため、注意しなければならない。

オートネゴシエーションでリンクが不安定に

 最近の10GbE対応のLANスイッチやNICは、2.5ギガビットイーサネット(2.5GbE)や5ギガビットイーサネット(5GbE)にも対応している製品がある。2.5G/5GbEを使うときのポイントを紹介しよう。

 2.5G/5GbEの利点はCat.5eやCat.6のLANケーブルが利用可能である点だ。ただ、オートネゴシエーションが有効な状態で接続すると、10Gビット/秒でリンクアップすることがある。

 しかしながら、通信品質が悪く5Gビット/秒などに下がり、何かの拍子に10Gビット/秒に再度上がるなど、リンクが不安定となる例がある。この事象は通信が途絶するわけではないため、気が付きにくい。安定した通信速度で運用したい場合、意図した速度でリンクアップしているか確認が必要だ。対策として、オートネゴシエーションの上限値を指定するか、両端で固定速度とすればよい。

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