米マイクロソフト(Microsoft)のクラウド「Microsoft Azure」上で米ヴイエムウェア(VMware)製品を提供する「Azure VMware Solutions」が、日本で2020年3月までに提供開始されると明らかになった。米国サンフランシスコで開催中のITイベント「VMworld 2019」(2019年8月25~29日)の基調講演で、2020年の第1四半期(2020年1~3月)の開始予定と分かった。

Azure VMware Solutionsの展開計画
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 ヴイエムウェアは同社のクラウド基盤ソフト「VMware Cloud Foundation」の拡販を進めている。Cloud Foundationは、仮想サーバー(VMware vSphere)、仮想ストレージ(VMware vSAN)、仮想ネットワーク(VMware NSX)などで構成する。これをAzureのベアメタル上に導入して提供するのがAzure VMware Solutionsだ。

 同様のサービスは、2016年2月に開始した「IBM Cloud for VMware Solutions」で米IBMが先行。日本でも、NTTコミュニケーションズや富士通、インターネットイニシアティブ(IIJ)や伊藤忠テクノソリューションズなどが提供している。

 通常、これらのサービスはVMware Cloud Foundationを導入したクラウドベンダーが運用まで手掛けるが、Azure VMware Solutionsは異なる。Azure VMware Solutionは米クラウドシンプル(CloudSimple)などがグローバルで展開しており、日本のリージョンでも同様の形態になると見られる。2019年7月に発表されたGoogle Cloud Platform(GCP)版に当たる「Google Cloud VMware Solution」もクラウドシンプルが提供している。

 AWS(Amazon Web Services)上でVMware Cloud Foundationを動かす「VMware Cloud on AWS」は他社サービスとスキームが異なる。AWSとヴイエムウェアが共同開発したサービスであり、運用はヴイエムウェアが担う。ヴイエムウェアでVMware Cloudを担当するマーク・ローマイヤー氏は「AWSはクラウドナンバー1のパートナーとして我々が選んだ」と話す。AWSのオブジェクトストレージ「AWS S3」をVMware vSANがサポートするなど、踏み込んだ協業を進めている。