LANケーブルの品質を表す

【カテゴリー】
  • 意味
    LANケーブルの規格
  • マークが付く主な機器
    LANケーブル

 LANケーブルには「カテゴリー」という規格がある。

 カテゴリーの区分には「5」「5e」「6」「7」といった数値とアルファベットが使われる。数値が大きいほど品質が高くなる。「e」はエンハンスト(enhanced)を意味し、5と5eでは5eのほうが品質が高い。カテゴリーによって対応するイーサネット規格が異なる。品質が高いケーブルのほうが、高速なイーサネット規格に対応する。

LANケーブルの主なカテゴリーと対応するイーサネット規格
現在主に使われているLANケーブルはカテゴリー5eやカテゴリー6。
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「CAT」はコードの品質

 LANケーブルには、米国規格協会(ANSI)が標準化した「ANSI/TIA-568」、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)が策定した「ISO/IEC 11801」、日本産業規格(JIS)の「JIS X 5150」の3つの規格があり、それぞれでカテゴリーの品質を規定している。規格間で大きな差はない。

 LANケーブルは機器に挿し込むプラグ部分と、被覆された電線のコード部分で構成される。3つの規格はどれも、カテゴリーごとにプラグやコードの種類、およびプラグ部分とコード部分で構成されるLANケーブル全体の品質を規定している。

 LANケーブルのコード部分に印刷された「CAT」の表示は、コードメーカーがコードの品質を示すために付けていることが多い。このため、CATの表示がLANケーブルのカテゴリーと一致しない場合がある。プラグ部分は考慮していないためだ。

 コード部分には、CATのほかに「UTP」といった表示もある。これは、コードの構造を示したものだ。

 LANケーブルのコードは、UTPとSTPの2種類に分けられる。UTPのUはUnshielded(シールドされていない)、STPのSはShielded(シールドされている)を示す。シールドはノイズの影響を受けにくくする構造物のこと。規格ではカテゴリーごとにどちらのコードを使うかが指定されている。

規格に合わないパッケージの表記

 市販されているLANケーブルの中には、規格のカテゴリーと一致しない仕様で販売されている製品がある。

 例えばカテゴリー7として販売されている製品の中には、カテゴリー5eや6で使われる「RJ-45」というプラグを採用している製品がある。カテゴリー7の規定では、「TERA」「GG45」「ARJ45」といったRJ-45とは別のプラグを使うことになっている。RJ-45を採用したカテゴリー7は規格上存在しない。こうした製品は「CAT7」と表示されたコードを使って、カテゴリー5eや6のLANケーブルより高品質であることをうたうためにカテゴリー7と表示している。

 こうした製品を個人向けに販売するバッファローは、「規格通りのプラグは汎用性が低いため、ユーザーが使いやすいRJ-45を採用している」(同社広報担当)と説明してる。

 カテゴリー7に対応したネットワーク機器は、企業向け製品の一部にしかない。個人向けの製品であれば、高品質をうたうために「カテゴリー7」として販売しても問題ないという判断だろう。とはいえ、これらのLANケーブルは規格と異なるため、カテゴリー7対応製品に使用できない。電子情報技術産業協会(JEITA)などはこの点を改めるよう広報しているが、現状一部のベンダーは結果として無視し続けている格好だ。