前回と前々回の2回で、マーケティング組織の目標と役割を定め、メンバーの目標をジブンゴト化によって明確にするところを解説しました。ここまでが決まれば、あとは目標に向かってマーケティング活動を進めていくだけです。

 ただし、しっかりと目標を定めたとしても、その達成に至るまでには多くの問題が噴出します。目標が高く困難であればあるほど、発生する問題の質も量も増え、成果を出すことが難しくなります。

 「マネジメントの父」と呼ばれるピーター・F・ドラッカーは、マネジメントを「組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関」であると定義しています。では、マーケティング組織のマネジメントを任されたリーダーであるあなたは、メンバーを目標達成に導くために、どのような舵(かじ)取りをするべきなのでしょう。

(提供:123RF)

 今回は組織が成果を上げるマネジメントに欠かせない「組織活動のチェックモデル」を考えます。分かりやすくいえば、メンバーを目標達成に導くビジネスレビューの進め方といえるでしょう。具体的には、以下の3つの項目で説明します。

  1. バックキャスト
  2. リズム・オブ・ビジネスとレビューサイクル
  3. レビューの高密度化

1.バックキャスト

時間は未来から流れてくる

 私がかつて所属した組織で、経営陣が口を酸っぱくして伝えていた言葉に、「時間は未来から流れてくる」というものがあります。

 これは、「ある時点で達成すべき目標から逆算すると、いつまでに何をしなくてはならないかが見えてくる。つまり、これから先の時間の使い方が分かる」という意味だと理解しています。これが「バックキャスト」による思考で、未来から現在を見て、これからの行動が規定されるという考えです。

 営業現場では事業予測を意味する「フォーキャスト」という言葉があります。今の状態から様々な努力を重ねることで、将来どうなるのかを組み立てるという考え方です。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。