前回は、自社経営陣へのトップインタビューが持つ影響力を解説し、これをマーケティング部門が活用することの意義を紹介しました。その後に続く、他の幹部へのインタビューや自社イベントへの展開といった施策にも触れ、「マーケティング部門は、組織で生まれた新しいコンテンツやメッセージを、再度マーケティング施策に取り込んでいくという『自律的な循環』を起こす役割を担う」と締めくくりました。

社内でマーケティングの重要性を理解してもらうために

 「経営陣へのトップインタビュー」とその後の展開は、マーケティング部門ならではの、企業内のマーケティング変革の突破口を開く施策として活用できると思います。しかし、残念ながらこれだけをやればよいわけではありません。

(出所:123RF)

 私は、2020年7月に公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会 B2Bマーケティング委員会の委員長を拝命しました。同委員会の最初のカンファレンスでは、「社内にマーケティングの価値を理解してもらうには?」というテーマを設定しました。「社内への理解促進」はB2Bマーケティングに携わる方にとって、最優先で取り組むことだと考えているからです。

 この連載を読んでいる、マーケティング組織を率いるリーダーの皆さんは、マーケティングの重要性が社内でなかなか理解されないことをどう考えているでしょう。

 リーダーであるなら、「組織が悪い」「景気が悪い」「製品が悪い」「予算が悪い」といった「他責志向」を持つ方は少ないと思います。他責となる事象があったとしても、その事象が生み出されない方法を取り得たのではないか?と考える「自責思考」を持たれているはずです。

 ここでいう「自責」とは、自分を責めることではありません。自分の行動様式や他者との関与の方法を変えることで自分が望む結果を生み出すという意味で、「自分主導で環境をコントロールする」と言い換えてもよいかもしれません。

 では社内の理解促進のために、マーケティング部門のリーダーは何から始めればいいでしょう?そして、自分の何を変えればよいのでしょうか?

 意外な盲点となっているのが、社内の理解促進を目的とした地道な「インターナルマーケティング」です。

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