連載の10回目となる今回は、B2Bマーケティングで避けては通れない、小さいようでいて非常に大きな問題について話します。

 その前に、水道のたとえ話をします。皆さんの家には、水道が引いてあるでしょう。蛇口をひねるだけでいつでも安全な水を飲める環境は、先人たちの努力が築いたすばらしいものだと思います。

(出所:123RF)
(出所:123RF)

 これは水道ネットワークが、上水道と下水道に分離されているからです。上水道には飲用に適した安全な水が流れ、下水道には汚れた排水が流れるように構築/整備されています。

 ここで本来は下水道に流れる汚れた水が、上水道に流れ込んでしまうとどうなるでしょう。その水を飲んだ人はお腹(なか)を壊し、様々な病気が発生する原因になってしまいます。そうしたニュースが流れたら、もう蛇口から出た水を飲むことはできなくなるでしょう。

 衛生的な水資源を運ぶ上水道は、人々の生活に欠かせないものです。この水資源を、企業活動の生命線ともいえる「データ」に言い換えてみるとどうなるでしょう。

 汚れた水がウオーターサーバーに紛れ込んだ場合、そこから汚れだけを取り除くことは難しく、サーバー内の水を飲むのをためらうようになるはずです。これと同じように、キレイなデータの中に汚れたデータが紛れ込んでしまったら、それを抜き出して訂正しないと、全体が「どこが間違っているか分からないデータ」となってしまいます。こうしたデータを使った企業活動はうまくいくのでしょうか。

 あくまでも、もののたとえではありますが、B2Bマーケティングの現場ではこれと変わらない悲劇(喜劇かもしれません)が起こっています。

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