
(出所:PIXTA)
システム開発プロジェクトの上流工程では、様々な立場の参加者が集まって会議を開く。その合意形成は一筋縄ではいかない。成功のカギは参加者1人ひとりの参画意識を高め、結論に責任感を持たせること。ITコンサルタントが現場で培った実践ノウハウを紹介する。
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システム開発プロジェクトの上流工程では、様々な立場の参加者が集まって会議を開く。その合意形成は一筋縄ではいかない。成功のカギは参加者1人ひとりの参画意識を高め、結論に責任感を持たせること。ITコンサルタントが現場で培った実践ノウハウを紹介する。
今回は要件定義の会議中に進行役のファシリテーターが実践する合意形成のポイントを3つ取り上げる。「発言者の偏りなくし全員を議論に巻き込む」「出された意見の意味や論点を全員に認識させる」「結論を出すときに全員の意見を再確認する」だ。
部署や役職など立場の異なるメンバーが集まって要件定義の議論する会議では、お互いに探り合いながら遠慮がちに話す傾向があり、本音を言いにくい雰囲気になりやすい。ファシリテーターは、メンバーが本音で発言しやすい雰囲気を作る必要がある。
システム開発プロジェクトにおいて合意形成が最も重要かつ難しいのが、課題分析や業務設計、要件定義などユーザー部門が主体となる上流工程の会議だろう。この会議で合意を固めるうえで5つのポイントがある。