
(出所:PIXTA)
ITの現場では相手や状況に応じて指導方法を考案したり工夫したりすることが欠かせない。若手指導に熱心なリーダー3人の経験や試行錯誤の過程を通じて、実践的な育成方法を紹介する。
閉じる
ITの現場では相手や状況に応じて指導方法を考案したり工夫したりすることが欠かせない。若手指導に熱心なリーダー3人の経験や試行錯誤の過程を通じて、実践的な育成方法を紹介する。
「システム運用の現場は地味な仕事が多く、ともすれば漫然と日々の作業をこなすだけになりがちだ。だからこそ、若手社員1人ひとりに目的意識を持って仕事に取り組んでもらいたい。そう思って育成に当たっている」。こう話すのは、ITベンダーA社で現場マネジャーを務めるNさんである。
Sさん(30代後半)は通信会社A社の情報システム部門で人材育成策の企画・立案を担当する指導のエキスパートだ。そんなSさんが効果を実感している若手指導の方法がある。それは、他人を指導した経験のない2~3年目の若手社員に、あえて新入社員の指導を任せるというものだ。
若手指導のキーワードは「3年後の目標人物」と「3人組のチーム編成」――。こう説くのは、ITコンサルタントのWさん(30代前半)だ。