Q. メーカーの情報システム部に勤務しています。上司が「飲み会に行くな」「多人数でのランチは禁止」とうるさいです。コロナ禍の状況は理解していますが、上司から命令のようにプライベートタイムのことまで言われるのはおかしいと思います。

 筆者の推測として、会社が発する社員通知は「自粛するように」とのお願い形式なのではないでしょうか。上司の言い方に問題があるようです。多くの社員が、コロナ禍により飲みに行くことを自粛して気遣っている状況です。与党議員が2021年1月、夜に東京・銀座の飲食店を訪問していた事実が分かりました。これは論外だとして、この時期に飲酒を伴う宴会に深夜まで参加するような社員はごく一部でしょう。

会社が「会食を控えて」という理由

 会社には社員の身の安全や健康に配慮する義務(安全配慮義務)があります。社員が新型コロナウイルスに感染すると、一緒に仕事をしている同僚にも感染する可能性があります。

 職場での感染で健康を害することにならないように努める必要があります。具体的には、防御策として多数での会食を自粛するように求める、会食以外ではテレワーク勤務の推進やマスク着用、手洗い、うがいの励行などです。感染者が確認されると仕事は一時停止するので、影響が大きいです。特に情報システム部で感染者が確認されれば、会社のシステム運用にも影響が及ぶ可能性があるかもしれません。

 さて、会社は社員による会食を制限できるのでしょうか。個人的な会食と、接待や社内行事の会食を分けて考えたほうがよさそうです。

 個人で飲みに行くのはプライベートタイムのことです。プライベートタイムなので、会社が社員の行動にまで命令的な制限をかけることは難しいです。これが接待や社内行事の会食ならば、禁止すればよいだけです。

 毎日のようにコロナ感染の状況に関するニュースが報道されています。国も、国民に対して多人数での会食は自粛してほしいと要請しています。会社は安全配慮面も併せて、社員に注意喚起の通達で協力してもらうことになります。

 質問者も状況を理解されています。ただ上司の言い方が命令口調で腹立たしいようです。安全配慮面から上司が自粛協力を呼びかけていると意識してほしいものです。

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