Q. 顧客システムの開発と保守・運用を行っています。顧客先でシステムトラブルがあり担当SEが現場に入っていました。私は有給休暇中でしたが、上司から支援を求める電話があり、その顧客先に行きました。到着時には既に原因と対応方法は判明していました。現場にいたのは3時間です。後でマネジャーから「あなたは有給休暇中なので、別の日に残業で3時間分を追加しておくように」と言われましたが、事実と異なるので、マネジャーの指示はおかしいと思います。

 質問者が指摘している通りです。マネジャーの指示は間違っています。これは勤怠記録の改ざんになります。

有給休暇中の呼び出しは原則できない

 有給休暇の取得日は社員の労働を免除している日なので、原則呼び出すことはできません。有給休暇中の呼び出しには本人の同意が必要です。

 昔と違って、誰もがスマートフォンを持っている今、連絡は取りやすい状況です。それでも上司がむやみに有給休暇中の部下に連絡するのはいただけません。旅行やデートのときなど、上司の電話で嫌な気分になることもあります。電話を受け取れなかったとしても、後で着信に気づいたときに憂鬱になる人もいるでしょう。

 有給休暇は1日(24時間)休むことで取得したことになります。その日はプライベートタイムとして過ごす必要があります。質問者は呼び出されて3時間の勤務をしています。出勤日となるので、有給休暇を取得したことになりません。

 マネジャーは、質問者の申請済みの有給休暇を取り消して、出勤日としなければなりません。別の日に勤務時間(3時間)を振り替えればよいという単純な発想だったのかもしれませんが、それは安易で間違った判断です。改ざんは、絶対に行ってはいけません。

 質問のケースでは他のSEが原因調査を終えています。質問者の支援はなくとも他のSEで対応できるスキルがあったということです。システムトラブルなのでマネジャーは慌ててしまったのかもしれません。

 日本では、休日や有給休暇中でも部下に電話する上司が多いのではないでしょうか。上司やマネジャー、プロジェクトリーダーは、休日や有給休暇というものをもっと大事に考えてほしいと思います。欧州勤務をしていた知人のITエンジニアから、日本と違って有給休暇はすごく大事にされている、それが普通だと聞きました。

 顧客からの電話があると、大した問題でなくても、休日中の部下に連絡を取る上司がいます。重大なシステムトラブルで応援が絶対必要というケースは別ですが、上司、顧客ともに、有給休暇中の部下は対応できなくても仕方がないといった割り切りが必要だと思います。

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