Q.システム開発で、請負のSEを4人確保しておきたくA社に見積もりを依頼しました。あるサブシステムの設計を一式発注する予定です。設計フェーズの期間中、当社に常駐して作業してもらいます。バイネーム(指名)のSEもいて、単価が高いのは承知のうえです。しかし、さらに管理費として毎月0.5人分の費用が上積みされています。管理や指示は当社で行うので納得できません。

 質問者の会社は、指名者を含む担当SE4人に直接、指示命令はできません。A社の責任者から指示してもらう必要があります。「直接指示するので管理は不要だ」というのであれば派遣契約にしなければなりません。

 質問者の会社も、顧客にプロジェクト管理費を請求していませんか? A社に対しても一定の管理費用は譲歩してあげてください。A社からすると、工数見積もりなので、少しでも積み上げたいところです。管理工数の多寡は、よく話し合ってください。

管理費用の根拠を聞く

 システムを導入する顧客側から、プロジェクト管理費用の中身がよく分からないという話を耳にすることがあります。

 管理費用の見積もりで、単純に開発工数に一定率をかけて費用を算出している会社があります。例示として金額ベースで説明します。開発費用が1億円だとすると、例えば15%をかけてプロジェクト管理費を1500万円としているような見積もりや提案書です。開発規模や難易度、開発フェーズや会議体の数などで管理工数は変わるはずです。いまだに一定率で見積もっているベンダー(システム会社)が多いように思います。

 内訳や根拠が明確なベンダーのほうが信頼できます。顧客側は、相見積もりでベンダーを比較するときによく見てください。筆者は、管理費用の内訳や根拠を聞くようにアドバイスしています。

請負契約にする企業が多い

 テクニカル支援や運用保守を除いて、システム開発では請負契約にする企業が多いです。理由はリスク削減でしょう。システム開発では、設計書やプログラムに必ずと言ってよいほどバグ(不具合)があります。

 請負契約の場合、瑕疵(かし)があれば修正して完成形を納品しなさいと言えます。瑕疵とは欠陥や故障のことで、システム開発ではバグのことです。請負契約書にはバグを修正する責任期間が明示されているはずです。興味があれば確認してみてください。

 バグが発生する原因は、一方的に開発側にあるとは限りません。顧客との間で、急な仕様変更やボタンの掛け違いによる認識の相違など、どちらにも原因があることが多いです。通常、話し合いで費用負担を調整します。

 請負契約では、A社のメンバーに直接命令することはできませんので、A社の責任者を介して仕事を進めていく必要があります。

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