Q.プログラマーです。他のメンバーの遅延分を取り戻すため、当面土曜日(休日)にテレワークで作業してほしいと上司が依頼してきました。土曜日は趣味の予定と重なったので、日曜日に作業しました。ところが上司に「今後は土曜日に」と念を押されました。日曜日だと経費増になるからとのこと。同じ休日なのになぜですか。上司のけちくささにがく然とします。

 質問者の会社は、土曜日より日曜日のほうが休日の出勤手当が高いからです。単独作業のテレワークなので、どちらでもいいだろうと筆者も思います。納期遅延のリスクに比べたら、手当はたいした話ではありません。上司はプロジェクトの原価率を気にしているのでしょうか。何が重要か分かっていません。経費増と気にするほどの金額差もなく、けちくさいですね。スケジュール通り開発するほうが重要です。

 週休2日(土日が休みなど)の会社では、どちらかの日が労働基準法に定められた「法定休日」になります。週に1日、法定休日を設けなければなりません。質問者の会社は、日曜日が法定休日です。土曜日は会社が決めた休日(「所定休日」)になります。所定休日より法定休日に働いたほうが手当は高くなります。

日曜日出勤のほうが土曜日よりもお得

 労働時間について「1日8時間、週40時間まで」と労働基準法で定められています。労使の協定と労働基準監督署への届け出により、この枠を超えて残業させることができます。1日8時間を超えた時間、週40時間を超えた時間が残業です。

 また同法は、使用者(会社)は1週間に1日の休日を与えなければならないと定めています。この日を法定休日といいます。1日8時間、週40時間で運用している会社は、必然的に週休2日になります。日曜日を法定休日としている会社が多く、土曜日が所定休日になります。

 土曜日の出勤は、週40時間を超えた割増賃金(25%)が必要です。法定休日である日曜日は、週の労働時間に関係なく割増賃金(35%)と決まっています。25%や35%の割増率は、労働基準法によるものです。この割増率以上で休日出勤手当を支払わなければなりません。

 質問者の会社は、労働基準法通りに運用しているのでしょう。社員は日曜日に出勤したほうがお得になります。会社から見れば、土曜日に出勤させたほうがわずかに人件費を抑えられます。

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