Q. 小規模なソフト会社です。当社はシステム開発全般の経験に乏しいので、大手IT企業に勤めていた社員(50代)をキャリア採用しました。役職はマネジャー、高い給与で契約社員として採用しましたが期待外れです。給与を減額したいのですが可能でしょうか。

 IT業界にかかわらず、他の業種でもよくある話です。質問者と同様に中小企業から、大企業出身のITエンジニアを採用したが期待外れだという愚痴や相談がしばしば舞い込みます。

 筆者が耳にする愚痴は、「大企業でやっていたことをそのまま押し付けてくる」「そもそも提言の内容が自社の要員体制では実施できない」「前の会社ではこうだったと毎回言われることが腹立たしい」といった内容です。

 しかし、経歴や面接結果を考慮して採用したのは質問者の会社です。採用リスクはどこの会社にもあります。その社員が本当に能力不足だったとしても、採用側に見る目がなかったということになります。

採用リスクも含めて雇用責任は会社にある

 採用判断を見誤るような重要な経歴詐称があれば本人にも責任があるでしょう。ただし採用面接で少々の武勇伝を話すことは誰にでもあり、想定内だと考えるべきです。採用リスクも含めて、雇用責任は会社にあるのです。

 本人が有するスキルや能力は、開発フェーズやシステム規模によって発揮できるか否かが変わります。例えば大規模プロジェクトの管理能力や経験が豊富でも、小さいソフト会社で能力を発揮できるとは限りません。要員体制そのものに大きな差があります。

 発揮できなかった場合、入社した社員も愚痴を言われるので被害者だと言えるでしょう。採用した会社、採用された社員のお互いが不幸になりますので、慎重に選考しなければなりません。

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