前回、転職による年収減と家計への影響について取り上げました。これ以外でも、転職による環境変化が家族に少なからぬ影響をもたらすケースがあります。

 前回に続き、ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が2021年3月26日に発表した、転職経験のある夫をもつ既婚女性500人を対象に実施した「夫の転職に関する意識調査」の結果を見てみましょう。夫が転職して困ったことの第2位に「生活リズムの変化」が入っています。

 転職によって配偶者の出勤や帰宅の時間が変わり、生活を回すために自分の働く時間を調整しなくてはならなくなった。休みの曜日が変更になり、休日を一緒に過ごせなくなった。配偶者が忙しくなって子育てに費やせる時間が減り、自分の負担が増した――。こんな状況が起こっているようです。

 こうした生活リズムの変化を事前に理解しているのと、転職後に初めて知るのとでは家族の心理状態は大違いです。事前に分かっていれば家族も心の準備ができますし、役割分担について話し合っておけるでしょう。転職する人は、面接などの場を利用してできる限り情報を集めて家族に伝え、協力を得られるように努力すべきでしょう。

転職直後の「没頭期間」の目安を伝える

 特に大変なのは、転職直後です。仕事に慣れるまでは毎日必死で働く必要があるからです。試用期間がある場合は、その期間内に十分なパフォーマンスを出さなければなりません。それができなければ試用期間を延長する企業もありますし、逆に成果を上げれば受け入れ側の部署の期待値が高まり、待遇も変わってくるでしょう。ですから試用期間中は、本当に真剣に仕事に没頭すべきだと筆者は思います。

 家族には、その期間は家庭に関わりにくくなることを前もって伝えておきます。多忙な時期がいつごろまでか分かっていれば、家族の理解も得やすいでしょう。

 「今の職場が忙しすぎて、ワークライフバランスが保てる企業に転職する」という人もいるでしょう。その場合も転職後3カ月ほどは、労働時間はともかく意識は仕事に取られると考えておくとよいと思います。

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