「FIRE」という言葉を最近よく聞きます。早期退職者募集や業務縮小などで「解雇」の意味のFIREも筆者の身近にありますが、それとは異なる意味のFIREが流行しているようです。

 「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったFIREです。未来に向けて経済的な安定を確立して、早期退職を実現しようとすることを意味します。

 一定の原資を会社員時代に蓄え、それを資産運用して生活費が賄えるようになったら退職。これによって、働かなくてもいい生活を実現します。

 筆者のところにも、FIREについての相談が増えてきました。40代、または50代前半での早期リタイアを目指すケースが多いようです。最近では、20代からFIREに関する相談を受けることもあります。

 もちろん希望通りにFIREを達成するのは素晴らしいことでしょう。しかし意外に多いのが、資産運用でお金を増やすことは考えても、支出についてきちんと考えられていない人です。1人ならば自分だけの収入・支出で完結できますが、家族がいたり高齢の親がいたりすれば、その分の支出を計算に入れなくてはなりません。

 また筆者が気になるのは、「働く」ことから逃れたい一心でFIREを目指す人がいることです。ここでいう「働く」とは、「雇用される、指示命令される」ことを意味します。他人にこき使われる生活から一日も早く抜け出したいというわけです。

 しかし現実には、退職してもバラ色の生活が待っているとは限りません。本当に退職後の生活を楽しみたいなら、「働く」ことの意味を一度しっかり考えるべきだと思います。筆者はFIREについての相談を受けたら、「働く3つのステップ」についてお話をするようにしています。

収入を得るだけが働くことではない

 3つのステップとは、①ジョブ、②キャリア、③コーリングです。筆者は昔ある人に教えてもらいました。

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