新型コロナウイルス感染拡大以降、動きの激しい転職市場。若手の転職観にも変化が見られるようです。

 転職サイトを運営する学情は2021年4月27日、第二新卒の転職意識に関する調査結果を発表しました。ここでいう第二新卒は、「職歴3年未満の20代」を指します。新卒で就職したけれどすぐに転職を考え始めた、といった人が該当します。

 この調査結果によれば、第二新卒の転職理由トップ5は次の通りでした。1位は「もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい」で、2020年と同様の結果です。

  1. もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい(31.6%)
  2. 給与・年収をアップさせたい(29.7%)
  3. 残業を減らしたい、休日を確保したい(24.3%)
  4. 希望の勤務地で働きたい(21.8%)
  5. より会社の風土や考え方が合う企業で働きたい(20.6%)
(出所:学情「第二新卒(職歴3年未満の20代)の転職意識」、2021年4月27日発表)

 今回の調査で興味深かったのは、2020年の調査と比較して大きな変化が見られた項目です。最も減少したのは「残業を減らしたい、休日を確保したい」で、2020年が31.1%だったのに対して2021年は24.3%でした。

 この結果には、コロナ禍でテレワークが進んだことが影響しているのではと考えられます。テレワークが難しい企業でも、無駄な時間を削減したり、フレックスタイム制度を本格的に運用したりといった工夫がなされているのではないでしょうか。今後もこうした取り組みによる働き方の効率化は進むでしょう。

 逆に2020年と比べて最も増加した項目は、「希望の勤務地で働きたい」でした。2020年は14.5%でしたが、2021年には21.8%まで増えています。

 ここにもコロナ禍の影響がありそうです。まずテレワーク環境により、オフィスから離れた場所でも働けるようになってきました。一方でコロナ禍によって長距離移動が制限されることから、長距離通勤が苦になってきた人もいるでしょう。より柔軟に働く場所を選びたいと考える若者が増えていることが分かります。

 こうした希望に応えようとする企業も増加しています。引っ越しを伴う転勤を抑制したり、勤務地を従業員の意向に合わせて決めたりといった配慮がなされるようになってきています。企業にとっては離職予防のためにも重要な取り組みになっているといえます。

 こうなると、勤務地を理由にした転職は減ってくるかもしれません。「現職は好きだが勤務地を変えたい」という要望がある人は、転職先を探す前に人事部門に相談してみるのもよいでしょう。現職にとどまったまま、希望の勤務地で働けるようになるかもしれません。

「やりがい」とは何かを考える

 1位となった「もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい」は、転職理由の定番ともいえるもの。キャリアを考える際にもよく登場するキーワードですが、曖昧に捉えている人も少なくありません。転職を考えるのであればしっかりと意味を考え直すことをお勧めします。

 「やりがい」とはどんなものなのか。「達成感」を過去どんなときに感じたのか。改めて自分に問いかけてみます。頭の中で考えるとモヤモヤしてくると思うので、それぞれをしっかり書き出してみるとよいでしょう。書き出すためには言語化する必要があるので、より考えが具体的になっていきます。

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