長引くコロナ禍。雇用環境は厳しい状況にあるといえそうです。総務省が2021年4月30日に発表した「労働力調査」(2021年3月分)によれば、就業者数は6649万人で、前年同月に比べて51万人の減少。12カ月連続で減少しているそうです。

 定年退職による自然減などもあるので、単純に企業が雇用を減らしたというわけではないでしょうが、51万人の減少といえばかなりの数です。大都市1つ分の人口に相当するほどの就労者が1年間で減ったことになります。

 一方の完全失業者数は188万人で、前年同月比で12万人の増加。増加は14カ月連続となりました。

 こうした厳しい状況下でよく耳にするのが、企業の早期退職制度のニュースです。自社でも早期退職者募集が始まり、心が揺れている方もいるかもしれません。

 早期退職を検討する人の中には、「まず退職して、アルバイトでもしながら次を探そう」と考えている人がいます。しかし実行に移す場合はよく状況を見てからのほうがよいでしょう。それをせずに現職を辞めるのは甘いといわざるを得ません。

アルバイト先探しは激戦に

 就職難はアルバイトでも起こっています。筆者がそれを実感するのは、求人情報が掲載されたフリーペーパーを見るときです。これまでにないほどの薄さで、求人がいかに減っているかが分かります。

 特に影響が大きいのが、飲食をはじめとしたサービス業。これまで多くのアルバイトを集めていましたが、コロナ禍で求人が著しく減っています。求人が出れば、学生だけでなく会社を早期退職した人や副業希望者も集まります。今やアルバイトへの応募は激戦になっているのです。

 そんな中で採用を勝ち取るのはなかなか大変です。先日あるコーヒーチェーンの店長にインタビューする機会があったのですが「アルバイトで生計を立てている応募者と、少しの足しになればいいと考えている応募者では、面接の時点で大きな違いがある」と話していました。

 アルバイトで生計を立てている人は、生活を懸けて応募してきます。やる気が前面に出ていて、採用意欲が湧くことが多いようです。逆に「再就職までの場つなぎにする」「空いた時間を埋める」といった動機で応募する人は、やはり不採用になりがちだとのことでした。

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