新型コロナ禍の中、転職先として人気を集めているのはどんな企業なのか。転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアが2020年6月15日に発表した「転職人気企業ランキング2020」を見ながら、傾向を考えてみましょう。

 このランキングは、約5000人のビジネスパーソンを対象に「転職したい会社」を調査した結果をまとめたものです。上位5社は、以下の通りでした。

  • 1位:トヨタ自動車
  • 2位:グーグル
  • 3位:ソニー
  • 4位:楽天
  • 5位:Apple Japan

 前年調査では、1位がグーグル、2位がトヨタ自動車でした。今回は順位が入れ替わりましたが、コロナ禍でも2社の強さは変わりません。ダントツの人気を集め、3位以下との差も大きかったそうです。

 注目したいのが、トヨタ自動車を選んだ理由です。「自動車だけにとどまらない技術研究をしている」という意見が多かったといいます。同社は近年、スマートシティー「Woven City」建設や宇宙開発ファンドへの投資など、自動車メーカーの枠にとどまらない活動をしています。こうした事業を展開するには、技術力に加えて発想力やチャレンジ精神なども必要になるはずです。

 20年前であれば、企業は応募者の持つ専門知識や技術を実績とともに評価するのが中途採用面接の常識でした。しかしこれからは、自身が持つ技術を活用して何をつくり上げたいかを常に求められるのかもしれません。技術のアピールだけで製造業の内定が獲得できるとは限らない時代になってきたといえます。

ITベンダーの人気が上昇

 前年調査から10以上順位が上がった企業には、NTT西日本、NTT東日本、NTTドコモ、NEC、富士通、NTTデータなどIT系のベンダーが名を連ねます。

 新型コロナの影響もあり、業界を問わず事業のデジタル化が急速に進んでいます。そうした中、ITベンダーの存在感は高まっています。転職先としての魅力度も上がっているのでしょう。

 現在こうした業界で働いている人は、転職市場で有利に活動できる可能性があります。インフラの運用担当者などには「自分の仕事は地味でアピール力に欠ける」と感じている人がいますが、仕事に自信を持ってください。感染症の流行をはじめとした環境変化が激しい中、システムや通信を支えるインフラを当たり前のように安定稼働させるには、高い能力が必要です。

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