「転職スキルは、全ての社会人に必要なビジネススキル」。筆者は長年、こう訴えてきました。自分自身でも複数回の転職を経験し、さらに転職支援や学生の就職相談を長年続ける中で得られた実感です。

 転職スキルは転職活動に役立つだけではありません。転職事情を知っているからこそ現職で頑張れることもあります。社会人になって5~10年も経過すれば、同業他社や取引先などで「早期退職者の募集が始まった」といった話は耳にするでしょう。今集中して頑張るためにも、また自社で早期退職制度の運用が始まったときに落ち着いて受け入れ、自分の将来を考えるためにも、転職に関するある程度の知識や経験は必要だと思います。

 その重要性は、コロナ禍の今さらに高まっています。企業の業績は先行き不透明感が強まっており、働き方に対する人々の意識や考え方も急速に変化しています。それに伴って、転職の意向も強まっているからです。

 少し前の調査ですが、エン・ジャパンが実施しているユーザーアンケートのうち「第174回『転職意向』について」(アンケート実施期間は2020年5月28日~6月30日、有効回答数は3023人)の結果を見てみましょう。「現在、転職を真剣に考えている」と答えた人は72%に上りました。

 同社の転職サイトを利用している人に対する調査ですから転職意向があるのは当然とはいえ、真剣に考えている人が7割を超えているというのは驚きました。同調査では、コロナ禍の影響で転職意向が強まった人が39%に達するとの結果もありました。

自分の転職願望をチェック

 読者の中にも、コロナ禍で転職を考え始めた人がいるかもしれません。では、本当に転職すべきなのか。ここからは、手軽にできる転職願望のセルフチェック方法をご紹介しましょう。

 ここで利用できるのが、先ほどのエン・ジャパンの調査結果のうち「転職を考える理由」についての回答です。1位は「仕事の幅を広げたい」、2位は「会社の将来性に不安を感じる」、3位は「自分のスキル・能力が活かせない」でした。

 筆者が相談に乗る転職希望者にも、この3つのいずれかを理由に挙げる人が多くいます。その場合、次のような深掘りをしながらその人の本当の気持ちを探っていきます。転職願望の正体が分かった結果、「今は転職すべきでない」という結論に至る人もいます。

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