音声SNS(交流サイト)の「Clubhouse(クラブハウス)」の会員数が日本で急増した2021年1月下旬以降、同サービスを巡る状況は目まぐるしく変わった。今回は、その変遷と最新動向を伝える。

 Clubhouseがはやり始めた頃は、起業家や新しいITサービスに敏感なオピニオンリーダーなどの利用が多かった。招待制であるため、同じ層に偏ったこともあるだろう。その後、メンバーに付与される招待枠の追加やウエートリストからの招待により、芸能人やタレント、一般層などにも広がった。

Clubhouseの「room」画面。長引くコロナ禍で会えない人との雑談で盛り上がった
(出所:筆者)
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ビジネス、雑談、有名人のroomが人気

 既にClubhouseの熱狂は落ち着いたとも言われる。確かに「早く始めないと自分だけが取り残されている」と感じる「FOMO(the Fear Of Missing Out)」の時期は過ぎたかもしれない。Twitterのツイートを見ても、Clubhouseの招待枠を求める内容は減り、テーマ別にメンバーが集う「room(ルーム)」の感想や配信予定、アカウントの宣伝が増加している。

 roomの様子も変わってきた。当初はとにかく使ってみなければ、と考えたユーザーが多くのroomを開き、利用が集中する午後10時以降はサービスが落ちることもあった。しかしこのごろはroom数が減り、サービスの稼働は安定している。

 roomに入った人同士がお互いをフォローする「相互フォローの部屋」も乱立していたが、相互フォローを目的としたroomは規約違反だと広まったこともあり、一時期ほど開かれていない。むしろ、その手のroomを開くModerator(モデレーター)をブロックする人も出てきた。

 ビジネスや自己啓発をテーマとしたパネルディスカッションや、知り合いを中心としたゆるい雑談のroomが人気だが、芸能人やミュージシャンなどの有名人によるroomはとりわけ集客力が強い。例えば、ある音楽プロデューサーが開いた生演奏のroomは、開始直後に当時の上限であった5000人に到達した。

 芸能人が開いたroomには他の芸能人が突然参加することも珍しくなく、何が起きるかわからない。質問コーナーを設けてファンと交流する芸能人もいるため、憧れの人と会話できる可能性もある。

 また、Clubhouseでは原則記録が禁じられているため、リアルタイムで聞かなければ貴重な瞬間を逃しかねない。同じ時間を共有するライブ感がClubhouseにはある。もっとも、Clubhouseで話した内容が記事化されたケースが出ているため、不用意な発言は減るかもしれない。

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