キングジムが電子ノート「Freno(フリーノ)」を2020年夏頃に発売する。ディスプレーにデジタルペンで手書きする端末だ。2019年12月にクラウドファンディングサービス「Makuake」でプロジェクトを開始したところ、目標額の12倍に達するほどの人気を集めた。

 キングジムから実機を借りてどんな特徴があるのか確かめてみた。使用した実機はサンプル版であり、製品版ではデザインや仕様が変更される可能性がある。

Freno(フリーノ、右)と専用カバー(左)。本体は4万円台(税抜き、以下同)、専用カバーは3000円台の予定で、デジタルペンと替え芯の価格は未定。カバーは3色から選べる
(出所:キングジム)
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 フリーノは基本機能として12種類のフォーマットをページごとに選べる「ノート」、PDF形式の電子書籍を閲覧できる「ドキュメント」、マンスリータイプの「カレンダー」を備える。ノートに付けたタグやタイトルで情報を検索できるため、欲しい情報にたどり着きやすい。

 画面は6.8インチで、本体に付属する専用のデジタルペンを含めてもおよそ240gと軽量だ。リチウムイオン電池を内蔵しており、1日1時間程度の使用で約7日間持つという。

 デジタルペンはワコム製の電磁誘導(EMR)方式のペン本体と芯で構成する。デジタルペンには電源が不要で、電池交換や充電をする必要がない。デジタルペン本体は筆圧や傾きを検知するセンサーを内蔵。芯は鉛筆のような柔らかい書き味を実現するためフェルトタイプを採用している。芯は消もう品であり、劣化度合いに応じて交換が必要だ。

ノートの記入例。「横罫」「TODOリスト」「方眼」など12種類のフォーマットがあり、4種類まで自作フォーマットを追加できる
(出所:筆者、以下同)
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 筆者が電子ノートで最も重視するのは書きやすさだ。書くことにストレスが生じればノートとして使いにくいからだ。

 この点で、フリーノは優れている。4096段階の筆圧検知に対応し、書き心地はかなり滑らかだ。とにかく文字がきれいに書ける。ディスプレーの表面は比較的つるつるしているので、「ざらっとした電子ペーパーの手触りが好き」という人にとっては好みが分かれるかもしれないが、硬い鉛筆のようなペン先を走らせるとするすると書けて気持ちがいい。

 ノートに書き留めるのは後で見返すためなのだから、文字はきれいに書けたほうがいい。iPadを含め、筆者が今まで使ってきたタブレット端末や電子ノートの中でもフリーノは群を抜いて書きやすかった。

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