在宅勤務が長く続く中、同僚や友人と連絡を取り合う手段として、「Zoom」のようなオンライン会議/ミーティングサービスが注目を浴びている。PCにカメラを接続して、複数のユーザーとビデオ会議ができるからだ。

 カメラを内蔵していないPCでは、USB接続のPCカメラ(Webカメラ)を使うのが一般的だ。ところが2020年5月上旬時点では、大手家電量販店や通販サイトでPCカメラを購入しようにも、名の通った大手メーカー製モデルは品切れが長く続いており、すぐには手に入らない。

 今回はそうしたユーザー向けに、スマートフォンが搭載するカメラをPCカメラとして接続してミーティング用アプリケーションに参加できるようにする、スマホ用アプリを紹介する。iPhoneもAndroid搭載スマートフォンもPCカメラとして利用できる。

スマートフォンのカメラやマイクをPCに接続し、PCカメラとして利用できるアプリがある
(撮影:竹内 亮介、以下同じ)
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1~2世代古いスマホでも使える

 Zoomなどのオンラインミーティングサービスでは、スマホ用のクライアントアプリを用意していることが多く、スマホ単体でもオンラインミーティングに参加できるようになっている。ビデオ通話的な感覚で使いたいだけなら、このスマホアプリでも十分といえる。

Zoomにはスマホでも利用できるクライアントアプリがある
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 しかし、ビジネスで使うなら話は変わる。Windows 10では、仕事に関する各種アプリケーションのウインドウのほか、オンラインミーティング用のウインドウ、チャットアプリのウインドウなどをWindowsのデスクトップに並べて、切り替えながら作業できる。

 また例えばZoomでは、作業中のウインドウを「共有」して参加者に見せる機能がある。こうした機能を利用するなら、デスクトップやタスクバーから共有したいウインドウをすぐに呼び出せるWindows 10の方が利便性が高い。

 一方、スマホは全画面表示が基本だ。同じ機能が利用できたとしてもパソコンより作業効率は下がる。仕事で使うなら、パソコンにPCカメラ機能を追加した方が都合がいいわけだ。

 現在の家庭向けのノートPCでは、PCカメラはほぼ標準装備となっている。ディスプレーのフレームの上部中央に小さなカメラがあり、マイクも内蔵している。オンラインミーティングに参加して顔や声を識別する程度なら、十分な画質、音質だ。

ここ数年のノートPCは、ディスプレーの上に小さなカメラとマイクを内蔵していることが多い。
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 ただし、デスクトップPCや職場で支給されたPCだと、カメラを内蔵していないことがある。今回紹介するスマホアプリを使えば、コストゼロで高品質なPCカメラ機能やマイク機能をパソコンに追加できる。なお、業務で使うPCやスマホにソフトを追加するときは、組織のセキュリティーポリシーに照らし合わせて問題ないかを確認していただきたい。

 今回は「iPhone 8」(アップル)にはiOS用アプリ「NDI HX Camera」(米ニューテク、NewTek)を、「nova 3」(ファーウェイ・ジャパン)/「AQUOS R2 compact SH-M09」(シャープ)にはAndroid用アプリ「DroidCam Wireless Webcam」(Dev47Apps)を組み合わせ、Windows 10 Proをインストールした自作PCでZoomのPCカメラとして利用してみた。無線LANブロードバンドルーターは、IEEE 802.11ac対応の「Nighthawk X6S」(ネットギアジャパン)だ。

iPhoneだけでなくAndroid搭載スマホもPCカメラとして使える
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 どのスマホも最新モデルより1~2世代古いが、PC上での映像の画質はかなり高かった。通常のPCカメラがUSBでPCに接続するのに対し、アプリ経由だと無線LANでの接続になるためか、表示はリアルタイムではなくワンテンポ遅れる傾向はある。しかし動画はきれいでコマ落ちも発生しない。オンラインミーティング用のPCカメラとしては、十分使えるレベルだった。

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