筆者は小型PCやIT系ガジェットが大好きだ。ここのところ筆者が執筆した過去の記事で何度かこの前振りを書いた覚えがあるのだが、それもそのはず。ここ3、4年は、筆者のような小型PCやガジェット好きには本当にたまらないアイテムが続々と登場しているからだ。

 今回取り上げる中国Shenzhen GPD Technology(シンセンGPDテクノロジー)の「GPD WIN3」も、そうした小型PCの1つである。GPD WIN3は両手で抱えて持てる程度のコンパクトなボディーに、スライド式の5.5型の液晶パネルを搭載。左右にコントローラーやボタンを配置することで、PCゲームへの適性を高めるなど、非常にユニークなデザインを採用している。

 一見すると携帯ゲーム機にも見えるGPD WIN3。日本の量販店で売られる前に飛びついた筆者が、使い勝手やゲームへの適性などを検証した。

スライド式の液晶ディスプレーやゲーム用のコントローラーを搭載する中国Shenzhen GPD Technology(シンセンGPDテクノロジー)の「GPD WIN3」 (撮影:竹内 亮介、以下同じ)
スライド式の液晶ディスプレーやゲーム用のコントローラーを搭載する中国Shenzhen GPD Technology(シンセンGPDテクノロジー)の「GPD WIN3」 (撮影:竹内 亮介、以下同じ)
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かつてのVAIO type Uを思わせるスライド式の液晶ディスプレー

 GPD WIN3は搭載CPUの違いで2モデルある。日本では、まずCore i7-1165G7を搭載する上位モデルが6月30日に発売されている。実勢価格は15万円前後だ。今回紹介するのは、Core i5-1135G7を搭載する下位モデルである。

 2021年7月上旬の原稿執筆時点で、下位モデルは日本では販売されていないが(後日販売予定)、筆者は「Indiegogo」(https://www.indiegogo.com/)で2021年1月に開始されたクラウドファンディングに参加したので、5月末に手元へ届いた。出資額は6197香港ドル。クレジットカードの明細を確認すると8万4403円だった。

GPD WIN3の主な仕様
メーカー中国Shenzhen GPD Technology(シンセンGPDテクノロジー)
製品名GPD WIN3
OSWindows 10 Home 64ビット版
Microsoft Office無し
CPUCore i5-1135G7(4コア/8スレッド)
※下位モデルである本体色ブラックの仕様
メモリーLPDDR4x-4266 16GB
ストレージSSD 1TB(NVMe接続)
ディスプレー5.5型(1280×720ドット)
主なインターフェースThunderbolt 4×1 、USB 3.2 Type-A、ヘッドフォン/マイク兼用×1、無線LAN(IEEE 802.11ax対応)、Bluetooth、microSDカードスロット
カメラ無し
バッテリー駆動時間最大14時間
本体サイズ幅198×奥行92×高さ27mm
重量550g
実勢価格12万5400円(消費税込み)
※代理店天空が運営するオンラインストアでの7月上旬時点の価格

 GPD WIN「3」という製品名が示す通り、本機はShenzhen GPD Technologyが発売するゲームコントローラー搭載の小型PCとしては、3代目に当たる。ただし1、2代目のモデルは、個人的にはデザインがちょっとチープだと感じ、心ひかれなかった。

 そこに登場したのがこのGPD WIN3だ。キーボードのほかにもゲームプレー用のコントローラーを装備するというデザインは踏襲しているが、液晶ディスプレーはクラムシェルではなく、上下にスライドする構造に変更。液晶ディスプレーの下にはタッチ式のキーボードを搭載し、必要に応じてキー入力できる仕組みも備えている。

 さまざまなところで言われているが、このスタイルは2006年に発売されたソニーのモバイルPC「VAIO type U」によく似ている。非常に先進的なデザインながら、CPUパワーやストレージが足を引っ張ってしまい、当時は使い勝手がやや厳しかった、「先取りし過ぎたソニー」を象徴する1台でもある。

筆者所有の「VAIO type U」(ソニー)。数年前に起動しなくなったはずだが、今回の撮影時には奇跡的に動作した
筆者所有の「VAIO type U」(ソニー)。数年前に起動しなくなったはずだが、今回の撮影時には奇跡的に動作した
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VAIO type Uは、スライド式の液晶ディスプレーの下に物理キーボードを搭載していた
VAIO type Uは、スライド式の液晶ディスプレーの下に物理キーボードを搭載していた
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