パソコンやスマートフォンの充電規格「USB PD(Power Delivery)」に対応した充電器がすっかり増えている。USB PD対応だと気付かずに、あるいはUSB PDが何のことか詳しく知らずに使っている人がいるかもしれない。今回は、今さら人に聞きにくいUSB PDの充電器について解説しよう。なお米USB Promoter Groupが2021年5月、出力を最大240ワットに引き上げたUSB PD 3.1の仕様を発表したが、ここでは現行製品が対応するUSB PD 3.0の仕様に基づいて説明する。

 USB PDの充電器は小型化が進み、従来の製品より小型で大出力な製品も増えている。パソコンの場合、付属の充電器が大型で重い場合が少なくない。使用する機器がUSB PDに対応していれば、小型のUSB PD充電器で代替できる。同規格に対応するスマホに使用すれば、従来より早く充電できる。

アンカー・ジャパンの急速充電器「Anker Nano II 65W」。USB PDに対応するパソコンやスマホの急速充電が可能となる。アマゾン(amazon.co.jp)での実勢価格は3990円(税込み)
アンカー・ジャパンの急速充電器「Anker Nano II 65W」。USB PDに対応するパソコンやスマホの急速充電が可能となる。アマゾン(amazon.co.jp)での実勢価格は3990円(税込み)
(出所:アンカー・ジャパン)
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 USB PDでは、最大100ワットの電力を供給できる。これにより、大きな電力を必要とするパソコンやディスプレーが、USB端子からの給電で動作する。

 従来のUSB規格では、電圧は5ボルトと定められている。電流を上げることも難しかったため、大出力の実現が困難だった。一方、新規格であるUSB PDでは、電圧を接続機器に合わせて最大20ボルトまで高められる。最大5アンペアの電流に対応するため、最大100ワットの電力を供給できる。

 USB PDを利用できるのは、同規格に対応したUSBタイプC端子のみだ。充電する機器と充電器の双方がUSB PDに対応している必要がある。USBタイプC端子には、接続相手や利用するケーブルの情報を伝達する接点があり、その情報を基に充電器は出力する電力を決める。

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