ハウス食品グループがグループ3社のSCMシステムを統合した。需要予測に人工知能(AI)を活用し、市場環境の変化に素早く対応する。3年後をめどに、欠品の半減と製品・資材廃棄ロスの1割削減を目指す。

大阪府東大阪市の大阪本社(写真提供:ハウス食品グループ本社)
大阪府東大阪市の大阪本社(写真提供:ハウス食品グループ本社)
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主力商品の1つ「バーモントカレー」(写真提供:ハウス食品グループ本社)
主力商品の1つ「バーモントカレー」(写真提供:ハウス食品グループ本社)
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 「需要予測を起点に生産管理や原価管理へデータがスムーズに流れるようになった。欠品や廃棄ロスを減らしやすくなる」。ハウス食品グループの情報システムなどを担うハウスビジネスパートナーズの川崎輝彦システムソリューション事業部次長は、グループ3社でSCM(サプライチェーンマネジメント)システムを統合・刷新したメリットをこう語る。

 ハウス食品グループは2021年4月、新SCMシステムを稼働させた。従来は事業会社のハウス食品、飲酒対策飲料の「ウコンの力」などを手掛けるハウスウェルネスフーズ(旧武田食品工業)、レトルト食品などを製造するサンハウス食品のグループ3社がそれぞれ個別のSCMシステムを運用していた。それらのシステムを新SCMシステムに一本化した。

 新SCMシステムは従来システムのデータ連携の課題を解消する。従来システムは、需要予測や在庫計画の立案などを担う「需給システム」と「生産管理システム」のデータ連携が限定的で、生産調整の初動が遅れるといった課題を抱えていた。新SCMシステムは、データが需要予測や在庫計画などの機能間でスムーズに連携するという。これにより、市場環境の変化への対応を迅速化する考えだ。

図 新SCMシステムで期待する主な効果
図 新SCMシステムで期待する主な効果
一気通貫でサプライチェーンの無駄を削減(出所:ハウス食品グループ本社の資料を基に日経コンピュータ作成)
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