NTTドコモは様々なシステムの基盤として全社的にAWSを利用している。事業部によって無駄が生じる事態に、コスト削減の必要が出た。クラウドCoEは安易な料金変更を避け優先度を明確にして対策を講じている。

 「運用するAWSアカウントの数が増え、コスト管理が煩雑になっていた」。NTTドコモでクラウド活用を主導した住谷哲夫R&D戦略部サービス協創推進担当担当課長はそう振り返る。

 ドコモは6件のプロジェクトに対し2021年度からコストを見直した結果、平均で約20%の削減を達成したという。半数はコスト削減に取り組んだことのないプロジェクトだった。

NTTドコモの本社が入る山王パークタワー
NTTドコモの本社が入る山王パークタワー
(写真提供:NTTドコモ)
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今回の事例を読み解くポイント。増大するクラウドコストを課題としてクラウドCoEを中心としたコンサルティングを実施した
今回の事例を読み解くポイント。増大するクラウドコストを課題としてクラウドCoEを中心としたコンサルティングを実施した
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 ドコモはマーケティングやキャンペーン、メール配信などの活動を支える、様々な社内の基盤を米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウドサービス「AWS」上に構築し運用する。顧客向けサービスも同様にAWS上で稼働させている。例えばニュースや天気予報など無料で閲覧できる「dメニュー」や、キャッシュレス支払いサービスの「d払い」などだ。

 ドコモがAWSの利用を開始したのは2009年。研究開発用途での検証用だった。AWSが東京リージョンを開設したのが2011年なので、ドコモはクラウド活用の老舗企業といえる。組織横断チームのクラウドCoE(センター・オブ・エクセレンス)は2014年から本格的に活動を開始した。住谷担当課長も前後して参加していた。

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