電通子会社のカローゼットが2019年12月に自家用車交換サービスを始めた。構想から10カ月でシステムの骨格を開発し、半年かけて品質を高めた。アジャイル開発を活用し、サービスの確実な稼働と使い勝手を両立させた。

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 友人と4人で1泊2日のスキー旅行に行くのに、所有している車は小さくて4人が乗るのがやっと。たくさんの荷物はとても載せられない。もっと大きな車を2日間だけ使いたい――。

 こんな要望をかなえるためにこれまではレンタカーを利用するのが当たり前だった。これを「物々交換」で代替しようというサービスが登場した。スマートフォン向けアプリを通じてサービスを提供する「CAROSET(カローゼット)」だ。

 自分の所有する車以外を使いたい消費者はCAROSETに登録し、メーカーやタイプ、色などから希望する車を検索してオーナーに交換を依頼する。交換が成立したら利用者同士で貸し借りをする。車を貸し出したCAROSETの利用者は交換に応じた回数だけ別途交換を依頼できる。CAROSETに支払う費用は月額780円で、車を交換する際にお金はかからない。

 1台の車を複数人で利用するカーシェアとは異なり、CAROSETの利用者である車のオーナー同士が自分の持つ車を交換することが特徴だ。「CtoC(コンシューマーtoコンシューマー)」と呼ばれる分野のサービスである。

図 「CAROSET」の仕組み
車の所有者同士で貸し借りする(画像提供:カローゼット)
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 CAROSET運営元のカローゼットは電通の100%子会社だ。電通がCtoCサービスを提供するために2018年10月設立した。2019年12月10日にサービスを開始。開発経験のない担当者が中心となって、企画から10カ月間でサービスの骨格を開発し、半年かけて磨き上げ市場に投入した。

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