小型スーパー運営のまいばすけっとは画像認識の人工知能(AI)を開発。商品棚の充足度を数値として算出し、仕入れの適正化に乗り出した。AIはプログラミング経験の浅い社員が1人月で開発したという。

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図 まいばすけっとの店舗
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図 まいばすけっとの店舗
店舗運営の支援が急務に(画像提供:まいばすけっと)

 「AIによってパン棚の充足率を可視化して仕入れ量を適正化したことにより、売り上げが18%増加した」。イオングループで小型スーパーマーケットを展開するまいばすけっとの柳田信一管理本部システム企画・新規事業企画マネージャーはこう話す。

 東京都と神奈川県を商圏とする同社は近年、新規出店を加速させている。2018年度以降、3年連続で70店舗以上を増やし、2021年2月末時点で921店に達した。それに伴い業績も伸ばしており、売上高ベースで2019年度は前年同期比12%増、20年度は同16%増を達成している。

図 店舗数推移(グラフ)
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 まいばすけっとの店舗に並ぶのは主に食品だ。日持ちする加工食品や冷凍食品、菓子類などに加え、パンや牛乳などの日配品、野菜や肉といった生鮮食品を扱う。食品の品ぞろえは競合のコンビニエンスストアより豊富といえる。さらに、店舗への商品配送を商品種ごとに1日1回にとどめるといったローコストオペレーションで、販売価格を抑えている。

 ところが近年、店舗で商品が一時的に品薄になるケースが目立つようになってきたという。柳田マネージャーは「店舗によっては売れると予想される数量に対して仕入れが少なく、商品配送前の時間帯に品薄になるケースがあった」と明かす。

 象徴的なのが、同社の主力商品の1つであるパンだ。パンの商品配送はおおむね午前9時半~11時ごろ。その直前は、パンの商品棚の充足率が2割を切るケースもある。棚がほぼ空っぽの状態だ。

 昨日入荷したパンを1日かけてほぼ売り切ったという見方ができるが、これは問題があるという。「2割を切るような充足率だと、来店客にとって欲しいものがほとんど買えない状態だ。潜在的に販売機会ロスが起きている。商品が多少売れ残るよりも、商品が足りないほうが損失は大きい」(柳田マネージャー)。

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