人と機械をビル丸ごと可視化、鹿島が建設現場に「デジタルツイン」導入の狙い
鹿島
出典:日経クロステック、2021年10月13日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
鹿島はIoTを活用した建設現場の遠隔管理システムを開発した。建設現場の資機材や作業員の位置・状態をリアルタイムに表示する。慢性的な人手不足を背景とした生産性向上策の一環だ。
鹿島本社ビル(東京・港)
(撮影:日経クロステック)
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「建設現場の現在の状況を直感的に把握するためのデジタルツイン(デジタルの双子)を実現し、現場を効率的に管理しやすくなり事故防止にも役立っている」。鹿島の新システムについて、開発を主導した建築管理本部建築技術部技術企画グループの天沼徹太郎氏はこう話す。
同社が開発したデジタルツインとは、IoT(インターネット・オブ・シングズ)を利用した建設現場の遠隔管理システム「3D K-Field」だ。資機材や作業員の位置データや稼働データなどと、建築物の図面データを組み合わせてパソコンの画面に表示する。工事管理者などが現地事務所や本社・支店から、現場の隅々の状況をあたかも間近で見ているように確認できる。
図 鹿島が工事現場の遠隔管理システムを強化した狙い
建設現場のデジタルトランスフォーメーションに挑む(出所:鹿島)
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