IT活用の巧拙が競争力を左右する時代、先進事例を深掘りして勘所をつかもう。
深掘り先進事例
目次
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東京センチュリーが年間8000時間分の作業を自動化、RPA全社展開の秘訣
東京センチュリーがRPAの全社展開を進めている。一部部署での効率化に満足せず、全社で活用する仕組みを作り上げた。ポータルサーバーでロボットを一元管理し、IT推進部の支援体制も整えた。
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「VPN渋滞」を一気に解消したKADOKAWA、1週間でテレワーク環境刷新
KADOKAWAは2020年3月末、グループ社員4500人の在宅勤務を開始。だがテレワーク急増でVPN(仮想私設網)の渋滞が発生した。VPN装置の仮想化や自社クラウドの活用で克服した。
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頓挫した基幹系刷新をアジャイルとマイクロサービスで再挑戦、トライグループの軌跡
家庭教師ビジネスのトライグループが基幹系システム刷新に挑んでいる。実は刷新は2度目。初回は「丸投げ」で失敗した。反省からアジャイルとマイクロサービスを採用。段階的に移行する考えだ。
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南都銀行が「日本初」の営業店端末全廃へ、窓口手続き減らす店舗改革
南都銀行は今後2年半をかけ営業店舗に配備した業務端末を原則全廃する。目指すのは窓口で書類手続きや現金の手渡しを大幅に減らす店舗改革だ。店舗の役割を顧客の課題解決にシフトし、相談窓口を充実させる。
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日立ハイテクがNotesのサイロから脱却、デザイン思考でシステム全面刷新
医療用分析装置などを手がける日立ハイテクがNotesから脱却した。部門ごとに「サイロ化」していた顧客関連情報はSalesforceに集約。デザイン思考を取り入れ、顧客中心の考え方でシステムを刷新した。
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武田薬品が全世界5万人を在宅勤務に移行、それでもVPN渋滞と無縁だった訳
製薬大手の武田薬品工業は2020年2月から大規模な在宅勤務に移行した。約5万人の全従業員が対象で、その9割が日本国外で勤務する。最新リモートアクセス技術の導入によって、VPN渋滞とも無縁だった。
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きらぼし銀行が新型コロナ禍のシステム統合を完了、感染を防いだ工夫
東京を地盤とするきらぼし銀行が基幹系システムを全面統合した。旧3行のシステムを段階的に一本化し、2020年5月6日に作業を完了させた。全関係者を2チームに分けるなど、厳重な感染症対策をして作業に当たった。
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監査業務をフルリモート化、仰星監査法人がスムーズにテレワークに移行できたわけ
仰星監査法人はコロナ禍に際し会計士含む全員が在宅勤務に移行できた。監査法人では前例のなかった仮想デスクトップ環境のクラウドサービスを導入。クラウドに監査データを集め、どこでも監査できる環境を構築したのが奏功した。
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サッポロHDが商品需給計画システムを導入、物流改革の決め手は?
サッポロホールディングスが「商品需給計画システム」を導入した。グループ3社が多様な商品の物流業務フローを統一し、効率化を目指す。2020年6月には生産量などの決定を自動化する機能を追加する。
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2万4千局支えるインフラ刷新、日本郵便が丸投げ脱却・コスト8割減を達成できた訳
日本郵便の郵便局向けシステム基盤刷新が2020年1月までに一段落した。社内全体の「ベンダー丸投げ」体質を、新CIOが一変させた。保守費などを見直し、郵便局共通の「局システム」のコストを80%削減した。
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進研ゼミのクラウド障害対策に「チャレンジ」、ベネッセが得た成果とは
クラウドが大規模障害を起こしても6時間で復旧させる─。ベネッセは進研ゼミのネット教育サーバーでこの障害対策を成し遂げた。月額数万円のコスト増によって東日本・西日本の2拠点に冗長化した。
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「自動化」で1億6000万ユーザーのセキュリティーを守る、LINEの飽くなき挑戦
LINEが4年越しでセキュリティー業務の自動化に注力している。脆弱性の管理やスパムの削除などを自動化する仕組みを自社開発した。技術者の挑戦を尊重する「攻め」の施策で1.6億ユーザーを守る。
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システム移行は「即席」ではなく入念に、日清食品HDが明かすクラウドERP導入の鉄則
日清食品ホールディングスは基幹系システムをクラウドに移行した。2度にわたるリハーサルが功を奏し、ノートラブルで切り抜けた。システム性能を柔軟に変えられるクラウドの特性が、移行でも役立った。
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煩雑な事務作業を外出先からスマホで完結、アプリ開発に挑んだ「動機と成果」
三井住友ファイナンス&リースは営業支援のスマホアプリを自社開発した。リース会社特有の事務処理を、外出先で完結できるようにした。アジャイル開発の採用により、現場の要望を頻繁に追加できるようになった。
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新サービスを素早く始めたい時に役立つ、「二刀流」システム開発とは
電通子会社のカローゼットが2019年12月に自家用車交換サービスを始めた。構想から10カ月でシステムの骨格を開発し、半年かけて品質を高めた。アジャイル開発を活用し、サービスの確実な稼働と使い勝手を両立させた。
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目指すは「パルコ・アズ・ア・サービス」、渋谷でPARCOが挑むデジタル改革とは
2019年11月に新装開店した渋谷パルコは、デジタル技術を駆使した店舗だ。数々の実証実験の成果を基に実店舗でのショッピングの楽しみを盛り上げる。PaaS(パルコ・アズ・ア・サービス)の実現へ向け、その1歩を踏み出した。