(写真:伊藤朝輝、以下同じ)
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 米Apple(アップル)のクラウドサービス「iCloud」には、メール機能を中心にセキュリティー対策やプライバシー保護を提供する機能がある。以前から無料で利用できるサービスに加えて、今回はiOS 15、iPadOS 15で利用できるようになった有料サービス「iCloud+」で追加される機能を紹介しよう。

「iCloud+」の主要4機能

 iCloud+は、無料のiCloudに新機能を加えた有料サービスだ。iCloudをすでに有料プランで利用しているユーザーは追加費用なしで自動的にアップグレードされ、新機能が使えるようになる。無料のプランは従来のiCloudのままで、新機能は利用できない。

 これまではどのプランで利用していてもクラウドストレージとして利用可能な「iCloud Drive」の容量が異なるだけだったが、今回から無料プランと有料プランの間で提供機能に差が生まれたわけだ。iCloud+の機能を利用するには、少なくともiCloud Driveの容量50GB、月額130円(税込み)のプランを契約している必要がある。

 iCloud+で追加された新機能は主に「メールを非公開」「iCloudプレイベートリレー(ベータ版)」「カスタムメールドメイン」「HomeKitセキュアビデオ」の4種類。今回はこの中の「メールを非公開」を中心に取り上げるが、まずはそれぞれの機能を簡単に紹介しよう。

 「メールを非公開」は一意でランダムなアドレスを生成してメールを送信。受信したメールはあらかじめ設定したメールアドレスに転送される。これにより、メインで使っているメールアドレスを秘匿し、プライバシーを守る。

 「iCloudプレイベートリレー(ベータ版)」は端末通信が暗号化され、2つの異なるインターネットをリレー経由することによって、Webサイト側にIPアドレスとアクセス履歴などを秘匿する機能。こちらもプライバシーを守ることが狙いだ。ただ現時点ではベータ版として提供されている。

 「カスタムメールドメイン」は、iCloudメールで最大5つまでの独自ドメインを使ってメールを送受信できるようになる。ただし、あらかじめ自身でドメインを取得しておく必要がある。メールサーバーを別途用意する必要がない点が手軽で、ビジネスメールを安価に導入する際の選択肢になるだろう。Gmailの独自ドメインメールと同様のサービスだ。

「HomeKitセキュアビデオ」は対応するWebカメラで撮影したビデオをiCloudにアップロードし、過去10日分の活動を視聴できる機能。録画したビデオはiCloudの容量制限には含まれない。

iCloudを有料プランで利用しているユーザーは「設定」→「(自分の名前)」→「iCloud」とタップして表示された画面を見ると「iCloudプレイベートリレー(ベータ版)」「メールを非公開」といった新機能が追加されている
iCloudを有料プランで利用しているユーザーは「設定」→「(自分の名前)」→「iCloud」とタップして表示された画面を見ると「iCloudプレイベートリレー(ベータ版)」「メールを非公開」といった新機能が追加されている
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