2020年1月上旬に米ラスベガスで開催された「CES 2020」に行ってきた。その帰途にサンフランシスコに数日滞在し、市内をブラブラと散策した。

 散歩の目印となったのがセールスフォース・タワーである。サンフランシスコで最も高いビル(約326メートル)なので、どこからでも見えるから散歩の目印としては最適なのだ。そそり立つビルの真下から見上げた光景は壮観である。

 この超高層ビルにはセールスフォース・ドットコムだけでなくアクセンチュアやWeWorkなど日本でもおなじみの会社も入居している。サンフランシスコは物価がものすごく高い。あるネット記事では「年収1400万円でも低所得層」とのこと。家賃や外食費も日本の倍以上なので、1400万円もらっても生活は楽でないのだろう。

 そうはいっても日本ならば1400万円はバリバリの高所得だ。サンフランシスコの給与水準を押し上げている主役はIT企業である。日米のIT企業の給与格差は年々拡大している。日本のある大手ベンダーは「新卒でも優秀なら年収1000万円出す」そうだが、アメリカのIT企業ならその人材に倍以上の報酬を出すのではないだろうか。

 なぜこんなに差が開いたのか、その理由はいくつもあるだろう。その理由の1つに生産性の違いがある。日本の生産性の低さの問題点はいまさらこのコラムで書くまでもなく、検索すればいくらでも情報が出てくる。システム開発の現場においても、生産性の低さは深刻な問題である。

「部分最適の積み上げ」は発注者側の責任

 日本のシステム開発において生産性低下の最も大きな原因を挙げるとすれば「部分最適の積み上げ」と「手戻り」の2つであろう。この2つのうち「部分最適の積み上げ」は特に発注者側に責任がある。

 システムを構築する際にエンドユーザーにきちんとヒアリングして要件定義や基本設計を実施することはとても重要である。その行為自体は悪いどころか、必ずやるべき作業だ。

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