
システム開発を「丸投げ」するユーザー企業がいまだに多い。この連載では、そんな丸投げの実態に詳しい筆者が、システム開発の「あきれた発注」について紹介する。
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システム開発を「丸投げ」するユーザー企業がいまだに多い。この連載では、そんな丸投げの実態に詳しい筆者が、システム開発の「あきれた発注」について紹介する。
コンサルタントとユーザーの間でトラブルになることは少なくない。コンサルタントは救世主ではなく、一時的に利用する道具である。ユーザーがスキルやリソースの都合で自分達だけではできない分野に特化してコンサルタントを使えば役に立つ。道具を使うのはユーザー自身である。それを自覚せずに相手のせいにばかりしてい…
過度の実績主義により、業界の宿痾(しゅくあ)とも必要悪ともいわれる下請け構造が出来上がります。日本は残念ながら官尊民卑の風潮も残っており、官が変わらねば民は変わらない。逆に言えば、官に変化があれば、民にも波及する。
インターネットでニュースを拾い読みしていて、面白い記事を見つけた。タイトルは「10万円給付のウェブ申請、テスト不十分 開発10日」だ。
テレワークでの打ち合わせは丸投げの兆候を抑止する効果が多少なりともあるように思う。上手にテレワークを利活用して新常態のシステム構築のあり方を高めていきたいものだ。
持続化給付金や特別定額給付金の支給にまつわるゴタゴタが連日報道され、日本が「IT後進国」であることが白日の下にさらされてしまった。だからといってソフトウエアの開発能力を飛躍的に向上させるよりも、ITリテラシーを向上させ、ITをもっと使いこなせるようになるほうが日本には適しているし、早く効果が出る。
朝ドラ「エール」では、契約書のおかげで主人公やヒロインが経済的なピンチを脱しました。システム開発でも契約書の重要性は同じで、法務部門やプロジェクトマネージャーがそれぞれの役割でなすべきチェックを行わなくてはならない。
「ITは重要」と言いながら、軽視している例が政府や企業で散見される。本気でITの重要性を理解している経営者と口先だけの経営者の違いは、その会社のIT部門の扱いをみれば一目瞭然である。
会社の社風や現在の経営陣のパワーバランスによって、その時その会社にとってベターなやり方というのはあるだろう。一方で、すべての会社に当てはまる「これは絶対にやってはダメ!」と断言できる最悪のやり方というのはある。
今、日本のIT業界で「熱いワード」といえばDX(デジタルトランスフォーメーション)である。このDXで重要なのはデジタルよりもトランスフォーメーションのほうだ。
日本のシステム開発において生産性低下の最も大きな原因を上げるとすれば「部分最適の積み上げ」と「手戻り」の2つであろう。この2つのうち「部分最適の積み上げ」は特に発注者側に責任がある。
システム開発を「丸投げ」するユーザー企業がいまだに多い。この連載では、そんな丸投げの実態に詳しい筆者が、システム開発の「あきれた発注」について紹介する。